成績に関する制度
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大学と高校までのテストはどう違う?試験内容とテスト期間について解説

解答用紙
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大学の授業では、最後にテスト(考査)を受けるか、レポートを提出すると、成績がつけられ、単位が与えられます。

高校までの大学のテストでは様々な違いがあります。

本記事の結論
  • 高校のテスト・・・知識問題中心、解答用紙の返却あり
  • 大学のテスト・・・論述問題中心、解答用紙の返却なしが原則
  • 大学の成績に不服がある場合は、申立可能

大学のテストは、文系と理系でも大きく異なりますので、解説していきます。

ダイマナ
ダイマナ
現役国立大学職員
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  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
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    大学のテストはどんな感じ?

    大学のテスト内容は、授業ごとに大きく異なります。写真のような教室で試験が行われます。

    また、試験を行わないで、レポートや出席を中心に成績をつける授業もあります。

    大学の試験内容

    大学の試験は論述形式が中心です。

    高校の試験問題
    (知識問題)
    • ○○年に制定された〇〇を定めた法律名を答えよ
    • 〇〇法の問題点を3つ答えよ
    大学の試験問題
    (論述問題)

    〇〇法の問題点について、「〇〇」「〇〇」のキーワードを用いて、論ぜよ

    大学の試験にも知識問題はありますが、論述問題が中心になります。

    法律の名前や問題点を知っているのは前提として、学習したことを論述する力を図ります

    論述問題なので、「確定した回答」はなく、以下の点などを考慮して採点されます。

    • 授業の内容を理解しているか
    • 基本的な知識に誤りはないか
    • 自分の意見に独自性はあるか

    「答え」はないため、〇〇法の問題点を指摘する論述も、〇〇法がもたらした成果を論じるのもありです。

    大学の試験期間

    大学の授業は大きく、前期(4月~9月)と後期(10月~3月)に分かれます。

    多くの大学では、前期の試験期間を7月中旬~下旬、後期の試験期間を1月中旬~下旬に設定しています。

    試験期間内で、授業ごとに教員がテスト日程を指定します。

    学生は試験の2週間程度前から本格的な試験勉強を始める人が多いでしょう。試験期間中に、サークルや部活を行っている学生もいます。

    1~2日にまとめて試験を行う高校までのテストのような緊張感はありません。

    大学のテストは解答用紙の返却義務はない

    成績

    大学のテストでは、解答用紙が返却されないケースがほとんどです。

    • 採点のプロセスを学生に公開することに繋がる
    • 次年度以降に、同様の問題を出しづらい

    このような理由から、解答用紙を返却しないことが多いです。成績に納得いかない時には、以下の対処法があります。

    友人に成績を聞く

    簡単にできることは同じ授業を履修している友人にそれとなく、成績を聞いてみることです。

    「〇〇論の授業、出席してて、テストもまあまあできたと思ったんだけど、不可だったわ。。お前は?」

    教員によっては、優秀な学生でも「可」をつけたり、半分以上の学生が不可になる授業もあります。明らかに自分だけ、不当な成績をつけられていないか確認することはできます。

    大学事務に問い合わせる

    大学の教務課を通して、解答用紙の返却を願い出た学生がいました。

    「全ての授業に出席し、課題も出していた。テストの結果が悪かったので、復習のため、解答用紙を返却してほしい」

    解答用紙返却の申し出に対して、教員は解答用紙を返却しないこととしました。1人に応じると全ての学生に対応する必要があるからです。

    復習をしたいという学生の思いを汲んで、テスト点数の開示と復習用のレジュメを学生に配布していました。問い合わせることで、配慮してもらえることもあるので、意見してみるのがいいでしょう。

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    まれにですが、学生からのレポートが迷惑メールフォルダに入っていて、「不可」になるということもあったため、泣き寝入りはせずに、積極的に問い合わせをしてみましょう。

    不服申立てを行う

    大学で成績について「不服申立て」を行うことができる規程を定めています。

    (異議申立ての実施)
    2 学生は、普遍教育、学部教育及び大学院教育における成績評価に疑義がある場合は、別紙様式1による「成績評価に関する異議申立書」を成績通知後15日以内(事情によりこれにより難い場合は当該部局が定める期日以内)に学務担当係に提出し、異議を申し立てることができる。

    学生が申し出を行うことで、「調査委員会」が立ち上げられ、担当教員とは別の複数の教員で成績の付け方に問題がないか検証が行われます。

    調査委員会での、検証結果を学生は受け取ることができます。

    「不服申立て」という制度はあるものの、大学の教員・事務で組織される組織のため、必ずしも学生にとって有利な判断が下されるわけではないということは理解しておくべきです。

    大学としては、教員の成績の付け方に問題があり、ニュースになるということは避けたいですからね。

    まとめ:大学のテストは論述中心

    大学の試験内容や成績に納得いかない時の対応について紹介しました。

    本記事の結論
    • 高校・・・知識問題中心、解答用紙の返却あり
    • 大学・・・論述問題中心、解答用紙の返却なしが原則
    • 大学の成績に不服がある場合は、申立可能

    不服申立てという方法もありますが、よほどのことがない限り、学生の期待する結果にはならないと思います。

    余裕があれば、テスト中に以下の対応をすると証拠が残せます。

    問題用紙に、解答を転記しておいて、解答例をもらう。そして、自分で採点をして、教員に提出する。

    不安な方はこのように対応するといいでしょう。

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