大学を留年したらどうなる?恥ずかしいと思う必要はない
![大学を留年すると恥ずかしい?](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2023/04/教務.com-3.png)
「留年」に悪いイメージを持っていませんか?
大学を1年や2年長く通うことになっても、長い人生で考えれば大したことはありません。実際に4年間で卒業しているのは全大学生の8割未満で、留年者は2割以上います。
- 留年は恥ずかしいことではない。気持ちを切り替えれば問題ない
- 留年したらどうなるか、留年してからどうするべきかを解説
- 家族・親族が留年しても、寛大な心で受け止めよう
大学に勤めていると、単位が修得できずに留年する学生も、留学を理由に1年長く大学に在籍する学生もたくさんいることがわかります。
留年した時の対処法などについて解説していきます。
![休学・留年しないで留学も可能!大学生の3つの留学手続き](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2023/01/教務.com-18-320x180.png)
留年したらどうなる?
留年とは、進級・卒業できずに学年が留まることをいいます。一般的に言われる、留年のデメリットは以下の4つです。
- 進級できず、学費がもう1年分必要になる
- 学習のモチベーションが下がる
- 親に言いづらい
- 内定先が決まっていても就職できない
進級できず、学費がもう1年分必要になる
留年すると、もう1年大学に通う必要があり、1年分の学費を支払う必要があります。学費が安い国立大学でも年間50万円以上の授業料がかかります。
気持ちの整理がついても、どうしても経済的な負担はあります。
学習のモチベーションが下がる
単位修得不可、卒業論文認定不可などの理由で留年になります。
もう1度同じ授業を受けなければならない場合には、学習のモチベーションは下がってしまいます。
メンタル・モチベーションを取り戻すのが、1つの課題になります。
親の気持ちが気になる
自分では留年の事実を受け止めていても、「親の気持ち」が気になるという方は少なくないでしょう。
筆者の印象では、60歳以上の年配の方は「留年=恥・悪」と思っている人も多いですが、それ以下の世代では「人生経験」として寛大に受け止めてくれる人が多いように感じます。
奨学金で学費を支払っている場合、支給期間は4年間であることが多いため、追加の支出を家族・親族に頼ることになるかもしれません。
![学費が払えない場合どうする?親と子それぞれの視点で解説](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2024/03/教務.com-5-320x180.png)
内定先が決まっていても就職できない
卒業できずに留年した場合、原則、内定は取り消しになります。
就職先が決まっている4年生の留年に関しては、「教授へのお願い」などをして、なんとか免れようとする学生が多いです。
追加のレポート提出などで、留年を免れるケースは今でもありますが、「教授次第」ということになります。
留年したらどうする?
留年が決まってしまったら仕方ありません。とれる選択肢は「引き続き在学する」「中退(中途退学)する」のいずれかです。
引き続き在学する
留年しても1年長く大学に在籍するだけで、長い人生で考えれば大したことはありません。大学には最高12年在籍できます。
「4年で卒業する人にはできない経験ができた」とプラスに考えて、残りの大学生活を楽しみましょう(もちろん、勉強をしながら)。
読書や仕事経験などを含めると、大学生活は4年では短すぎるという考え方もあります。
![【人生の転機】本当に大学生の間にやっておけばよかったこと4選](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2022/12/大学生の間にやっておくべき4つのこと-1-320x180.png)
留年をきっかけに中退(中途退学)する
1年生や2年生で留年が決まった場合、中退を選択する学生が3割程度います。
- 低学年で大学の勉強についていけなくなる
- 別の分野に興味を持ち始めていて、大学にほとんど来ていない
入学した大学を安易な気持ちで退学するのはもったいないので、ひとまず授業料がかからない「休学」という選択肢もあることを覚えておきましょう。
![二重学籍にメリットはない?二重学籍以外の方法を提案](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2024/03/教務.com-1-320x180.png)
メンタルを整えれば、留年は問題ない
大学職員として仕事をしていて思うのが、「学生が留年に対してマイナスのイメージを持ちすぎている」ということです。
気持ちを切り替えて開き直っている学生のほうが、人間関係も就職先もうまくいっています。
親とは話し合う
留年すると親の気持ちを考えてしまいますが、正直に話せば応援してくれるはずです。今、やる気があることを伝えれば問題ないでしょう。
- 遊んでいて授業に出ず、単位を落としてしまった
- 反省して授業に出るようにするので、もう1年学費を工面してほしい
親が授業料を払うのが難しいという場合には、休学をして自分で学費を稼ぐということも考えられます。
![大学の学費を親が払う割合は?自分で払っている人は約2割いる](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2024/03/教務.com-6-320x180.png)
留年は恥ずかしくない
「留年するやつはグズ、恥ずかしい」などと言っている人もいますが、気にすることはありません。社会に出ると嫌でも差がついてきます。
- 会社での出世
- 年収
- 結婚年齢と家族構成
「差がつく経験をひと足早くできた」とポジティブに捉えましょう。
お笑い芸人でYouTuberの中田敦彦さんや、政治家の橋下徹さんも留年経験があります。
留年という逆境を跳ね返して、大きな成功を手にしている人もいます。
【参考】勉強ガチ勢の大学生活を送った僕のその後|年収や就職先と勉強の関連
就職活動ではポジティブに言い換えよう
就職活動へ悪い印象があることを懸念している人もいるでしょう。しかし、留年していても問題なく大企業・公務員などに就職できます。
留年の理由、1年間で学んだことをしっかり説明できるようにしておきましょう。例えば、以下のような感じです。
- サークル活動に熱中して勉強を疎かにしたことを反省している
- 物理学が難しくて留年してしまった。友人に教えてもらい、翌年は高評価を取得した
- 留年期間に泊まり込みのバイトを経験し、ビジネスマナーを身に着けた
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まとめ:留年しても気にすることはない
「留年したらどうなるか」「留年したらどうするべきか」を解説してきました。
結論としては、留年しても気にすることはありません。
理由があって留年しているのであれば、周りは応援してくれるはずです。気持ちを切り替えて、成長したところを見せられれば問題ありません。
【留年した学生さんのご家族へ】
もし、留年した学生さんの家族の方が読んでいるのであれば、寛大な心で学生さんの話を聞いてもらいたいです。
- 同僚が先に昇進した
- 1年間育児休業を取得した
このように1,2年遅れを取ることは社会人になると必ずあります。「学費は払うけど、しっかり返してね。応援してるから」と伝えるのもいいですね。
![留年した大学生の親の気持ちをインタビュー](https://xn--lhr734b.com/wp-content/uploads/2024/03/教務.com-11-320x180.png)
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