大学の授業が休講になったらどうなる?出席日数や単位の考え方を解説
学生の理由で授業を休むと「欠席」「公欠」などになりますが、大学や先生の理由で授業が休みになる「休講」もあります。
たまに休講になることがありますが、休講したときに単位や出席日数の考え方はあまり知られていません。
- 休講の理由は、交通障害・インフラ障害・教員の事情など
- 休講した授業は、補講で充当が基本
- 休講事由を大学規程で事前に確認しておこう
ちなみに、「休講」「休校」の違いについては、
「休講」:授業を開講しないこと、 「休校」:キャンパス内のすべての活動(サークルや大学事務など含む)を停止することです。
大学生が抱える「休講」に関する疑問を解決していきます。
休講とは→大学・教員事情での授業中止
休講となるには主に4つのケースがあります。
- 天候によるもの
- 交通障害によるもの
- 大学のインフラ障害によるもの
- 教員の事情によるもの
①天候による休講
台風や大雪などで、授業が休講になることがあります。
台風の接近が伝えられる時は、事前に大学で「◯日の◯限以降は休講とする」などと学生に一斉メールをすることがあります。
このような通知がない場合でも「授業の開講1時間前時点で、特別警報が〇〇市内に出されている場合、休講とする」などと、規定されているケースもあります。
休講の場合は一斉メールがあると思っている学生もいますが、気象庁の警報を見て、学生・教員自身に判断させる(規程に基づいて)という大学もあるので、注意が必要です。
②交通障害による休講
天候にも関連しますが、公共交通機関の不通により休講になることもあります。
鉄道やバスの公共交通機関が動いていないと教員・学生が登校できないので、一律に休講と決めているケースがあります。
例えば、「授業開始の30分前時点で、〇〇線が運休となっている場合、◯限の授業は休講とする」などです。
こちらも基本的には、学生向け案内などに記載されています。
③大学のインフラ障害によるもの
大学のインフラの障害・メンテナンスのため休講になることがあります。
インフラとは、インフラストラクチャーの略で社会生活の基盤となるシステムの総称をいいます。
電気・ガス・水道・インターネット環境などです。
これらが使えないと安心して授業を受けられないので、休講になります。
「全学のネットワークメンテナンスのため、一斉休校」というケースもあれば、「停電が復旧しないため、臨時休講」というケースもあります。
④教員の事情によるもの
休講理由で最も多いのが教員の事情によるものです。
- 体調不良
- 海外出張
- 研究関係の打合せなど
学生の欠席を厳しく管理する立場なので、安易に休講にすることはないと思われがちですが、「急に予定が入った」などの理由で休講になることもあるのが実情です。
休講になったら理由に問わず、補講で対応するのが基本です。次の章で解説していきます。
休講と単位・出席日数の関係
授業が休講になったら、補講により1回分の授業を充当するのが一般的です。
大学の定める補講日程は、通常授業の6限や土曜日に設定されていることが多いです。
万が一、補講がない場合、総授業日数の母数から1回の授業を減らします。
例:15回の授業で1回の授業が補講になった場合、14回を母数として、14回中何回の授業に出席したかで、出席の点数が算出されます。
以下の記事も参考にしてください。
休講に関するよくある質問
休講はいつわかる?
交通障害や警報などに関しては、大学内で規程を定めているケースがあります。
以下、横浜国立大学の規程がわかりやすいです。
先生の都合による休講は、原則前週までの授業で伝えられますが、当日大学に行ったら休講と発覚するケースもあります。
急に休講となって困る
先生も人間なので、急な体調不良もあります。
「せっかく大学に行ったのに、休講なんて・・・」と思うこともあるでしょう。
大学の事務などに行っても、「先生の都合なので、仕方ないですね」と言われるだけ。やるせない気持ちになりますね。
実際には、「学生に遅刻するなと言っている建前、ぜったいに遅刻・休講にはしない」という思いで授業に臨んでいる先生がほとんどだと思います。
(一部、適当な先生もいますが)
まとめ:休講になったら補講で充当が基本
大学で休講になるケースや、授業の中で休講がどのように扱われるのか解説してきました。
- 先生の都合での休講がほとんど
- 休講の授業があれば、別日に補講が行われるのが基本
- 先生によってはレポートで代替や、単純な休みになることも
休講があまりに多い授業がある場合には、大学事務に連絡してみましょう。
学部から先生に注意喚起してくれることもあります。