卒業に関する制度
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学位一覧と概要を解説!ダブルディグリーとジョイントディグリーの違いは?

学生
kobataka1
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「学位」と聞いて、端的に説明できる人は多くはないのでしょうか。

学位は、大学における教育の課程の修了に係る知識・能力の証明として、学術の中心として自律的に高度の教育研究を行う大学が授与するものという原則は、国際的にも定着している。

大学等の高等教育機関が授与できる資格が「学位」です。本記事では「学位」の種類や2つの学位が取得できるダブルディグリー・ジョイントディグリーなどについて、わかりやすく解説していきます。

学位の種類
  • 学士・・・・・大学の学部卒業相当
  • 修士・・・・・大学院の修士課程修了相当
  • 博士・・・・・大学院の博士課程修了相当
  • 短期大学士・・短期大学卒業相当
  • 専門士・・・・修業期間が2年以上の専門学校卒業相当
  • 高度専門士・・修業期間が4年以上の専門学校卒業相当
ダイマナ
ダイマナ
現役国立大学職員
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  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
  • 現役大学事務職員(職員歴:8年)
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    「学位」の一覧

    高等教育課程を修了すると「学位」が大学から授与されます。大学でも、学部と大学院で扱いが異なります。

    学士(Bachelor)・・・学部卒業

    4年制の学部を卒業することで、「学士(がくし)」の学位を取得することができます。

    卒業証書には「学士(工学)の学位を授与する」というような記載になります。

    学士は英語で「Bachelor(バチェラー)」です。独身男性という意味もあります。

    学士の資格を取得する課程に所属しているということで、学部3年生のことを「B3(びーさん)」と呼ぶこともあります。

    修士(Master)・・・大学院修士課程修了相当

    一般的に学部卒業後に2年制の修士課程があり、修了すると「修士(しゅうし)」の学位を取得することができます。

    修士は英語で「Master(マスター)」です。

    学部生と同様、「M1(えむいち)」は修士1年生を指します。「M2」は修論(修士論文)と就活で忙しい時期だ。というような使い方をします。

    ちなみに、大学院は「卒業」ではなく「修了」といいます。学部は教育を受けて、課程を卒業しますが、大学院では研究して、大学院の課程を修了します

    修士課程とは別に、「法科大学院」「教職大学院」という、法律家や教員などの専門家養成専門の専門職大学院もあります。

    「大学院修士課程」・・・「研究者」の養成機関

    「専門職大学院」・・・・「専門的職業人」の養成機関

    博士(Doctor)・・・大学院博士課程修了相当

    大学院修士課程の修了後にさらに研究を深める場合には博士課程に通います。「博士(はくし)」の学位を取得することができます(慣例的には「はかせ」と呼ぶこともあります)。

    「博士」は英語で「Doctor(ドクター)」です。

    「D3(でぃーさん)」は博士課程の3年を指します。

    短期大学士(associate degree)・・・短期大学卒業相当

    大学とは別に、短期大学を卒業することで取得できる学位が「短期大学士(たんきだいがくし)」です。

    「短期大学士」は英語で「Associate degree(アソシエイト ディグリー)」です。

    平成17年の教育基本法改正で「短期大学士」となりましたが、それまでは「準学士」と呼ばれていました。

    専門士「Diploma」高度専門士「Advanced Diploma」:専門職学位

    専門学校を卒業することでも学位を取得することができます。

    2年以上の専門学校卒業で「専門士」、4年以上の専門学校創業で「高度専門士」の学位を取得することができます。

    専門士は「Diploma」、高度専門士は「Advanced Diploma」が英訳です。

    2つの学位(ディグリー)の取得制度

    ここまでは一般的な課程について説明してきましたが、2つ以上の学位を同時に取得できる課程もあります。

    複数学位の種類と違い
    • ダブルディグリー・・・・2つの大学で協議して学位取得要件を決定。2大学それぞれの学位を取得できる。
    • ジョイントディグリー・・共同で作成された教育プログラムを修了。共同で1つの学位を取得できる。

    ダブルディグリーはDD、ジョイントディグリーはJDと略されることもあります。

    ダブルディグリー:2つの大学で協議して学位取得要件を決定する

    「ダブルディグリー」とは、2つの大学で1人の学生に共同で学位を授与することをいいます。

    大学によっては「デュアルディグリー」「パラレルディグリー」と呼んでいることもありますが、基本的には同じ制度です。

    例えば、大学院博士課程の1年生を日本の大学で勉強し、2年生の1年間を海外の大学に留学し国際共同研究、3年生で日本に戻って、博士論文を書き終えるというようなパターンです。

    大学間で、在籍期間等について協議書・協定書を作成し、学生の取り扱いについても定めます。協議に基づき、学生に学位を授与するのがダブルディグリーです。

    ダブルディグリーは単位互換という制度に基づいています。

    外国で取得した単位を日本で取得したとみなし、日本で取得した単位を外国で取得したとみなすことで、それぞれの卒業要件を満たし、両方の大学から学位が授与されます。大学院だけでなく、学部でのダブルディグリーもあります。

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    ダブルディグリーのメリット:海外経験と短期間でのスキルアップ

    ダブルディグリーのメリットは「短期間で、多くのことを習得できる」点です。

    通常、2つの大学で学位を取得する場合、2倍の期間を要します。ダブルディグリープログラムでは1大学で学位を取得するのと同じ期間で、2つの学位を取得できます。

    高度な研究ができることはもちろん、語学力を培うこともできます。ダブルディグリープログラムで短期に2つの学位を取得していれば、「優秀な人材」というアピールができます。

    ダブルディグリーのデメリット:語学・研究がとにかく大変

    ダブルディグリーのデメリットは「とにかく大変」ということです。

    海外大学での研究となると英語はもちろん、派遣先の地域によってはドイツ語や中国語など複数言語を扱わなくてはいけません。研究の内容についても高い内容が求められるため、相当努力しないと、ダブルディグリープログラムでの学位取得は難しいです。

    ジョイントディグリー:共同で作成された教育プログラムを修了する

    「ジョイントディグリー」とは、2つの大学が共同で開設した教育プログラムを修了し、共同で学位を授与することをいいます。

    ダブルディグリーとの違いは、ジョイントディグリーでは専用の教育プログラムを開設しているという点にあります。

    ダブルディグリーでは同じような科目が両大学で開設されている場合に、「単位互換」によって、どちらの大学で履修しても問題ありません。履修する学生は、どちらの大学での科目を履修するかに自由度があります。

    ジョイントディグリーでは、共同でプログラムを開設しているので、日本の大学で履修すべき科目、外国の大学で履修すべき科目が決まっています(開設されたジョイントディグリープログラムに基づきます)。

    単なる単位互換ではなく、2大学で開設した独自のプログラムによる学位取得がジョイントディグリープログラムです。

    ジョイントディグリーのメリット:専用の教育プログラム

    ジョイントディグリーのメリットは「専用の教育プログラムを受けられる」点です。

    ダブルディグリープログラムと違い、それぞれの大学で受講するのとは異なる、専用プログラムを受講することで、共同学位が授与される制度です。

    科目による授業内容の重複がなく、A大学・B大学それぞれの研究の強い部分を学習することができます。また、日本の大学の授業は対面で行い、海外の大学の授業はオンラインで行うジョイントディグリープログラムもあります。

    ジョイントディグリーのデメリット:取得できる学位は1つ

    ジョイントディグリーのデメリットは「取得できる学位は1つ」ということです。

    ダブルディグリーと同じように、高い研究力や語学力は必要ですが、日本海外それぞれで学位が与えられるわけではなく、共同の学位が与えられるものになります。ダブルディグリーと同様に優秀な学生が受講するプログラムですが、一般にはあまり浸透していないことがデメリットです。

    まとめ:学位は世界の共通言語

    大学・大学院・短期大学・専門学校に通い、所定の条件を満たすと学位を取得することができます。

    学位の種類
    • 学士・・・大学の学部卒業相当
    • 修士・・・大学院の修士課程修了相当
    • 博士・・・大学院の博士課程修了相当
    • 短期大学士・・・短期大学卒業相当
    • 専門士・・・修業期間が2年以上の専門学校卒業相当

    履歴書では学位の種類(学士・修士・博士)と専攻の記載が必要な場合があります。また、海外の人とコミュニケーションをとる際、専門性(取得した学位)で能力を判断することが多いので、自分が授与された学位(専攻)を把握しておくと良いでしょう。

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