フル単を達成してもGPAが低いことはよくある。理系学生にはキツい

フル単を目標に、大学での勉強を頑張っている学生も多いと思います。
成績公開の日に「フル単だ!」とテンションが上ったものの、意外とGPAが低いことに後から気づくというのはよくある話です。
- フル単は勉強時間が分散するので、GPAは低くなりがち
- フル単とGPAどちらを重視するか考えたうえで計画を立てるべき
- 理系は、フル単・GPAどちらの観点でも文系よりきつい
フル単は、①履修した科目に不可がないこと、②履修上限単位数まで修得することの2つの意味がありますが、本記事内では①の意味で使っています。
※成績は基本的に以下の通り表され、アルファベット表記の大学と漢字表記の大学があります。
点数 | 評語(アルファベット) | 評語(漢字) |
---|---|---|
100-90 | S または AA | 秀 |
89-80 | A | 優 |
79-70 | B | 良 |
69-60 | C | 可 |
59以下 | D | 不可 |

フル単を達成してもGPAが低い理由
成績の不可がなくても、GPAが低いということはよくあります。その理由は主に以下の2点です。
勉強時間が分散し、各授業で高評価を得にくい
フル単を目指す場合、すべての授業で単位がとれる「可」や「C」以上の成績を目指すので、勉強時間が分散します。
バイトやサークル活動もある中、勉強時間が分散するので、すべつの授業で高得点・高評価を得るのは難しくなります。
フル単でGPAが高い人はほとんどいない
学生の成績を見る大学職員の視点からすると、フル単でGPAが高い人はほとんどいません。
ほとんどが「秀」や「S」で、「良」や「B」もない学生も稀にいますが、そういった学生は学部最優秀で表彰されたり、早期卒業したりしています。
トップ層の学生は、バイト等をせずに勉強時間を捻出していますから、学年トップの成績を目指さないのであれば、あまり気にしなくてよいと思います。
フル単とGPAどっちが重要?
フル単でGPAが高いのは先生も注目するくらいのトップ層の学生です。多くの学生にとっては、フル単かGPAどちらを重視するか決めて履修するのが現実的だと考えています。
フル単重視:高学年時に時間的余裕を作りたい
多くの学生にとっては「フル単」を中心に考えればよいと思います。
1・2年生で大部分の単位をとってしまい、3・4年生では全休の日を作り、就活や卒論などのための時間を作るのがいいでしょう。
関連記事:大学を全休にする日は作るべき?過ごし方とデメリットを紹介
GPA重視:GPAを上げる必要がある人
GPAを重視すべき人は、GPAを上げる具体的な必要性がある学生だけでよいと思います。
具体的には以下のような学生です。
- 2年進級時にGPAの高い順に専攻選択が可能。どうしても心理学を専攻したい
- 民間の奨学金申請要件がGPA3.0以上になっている
- 就職推薦でGPAの基準がある
このように数値の目標がある場合には、単位数を抑えてでもGPAを上げるのに専念したほうがいいでしょう。
フル単でGPAを上げたい場合
フル単でさらにGPAを上げたい場合、勉強時間の捻出は不可欠です。バイトやサークルの時間を削るとともに、「不可」や「可」をとらない効率的な履修計画も必要です。
筆者の考えるGPAの上げ方は以下の記事で紹介しています。

理系はフル単もGPAもきつい
ここまでは大学生全体に言えることを解説してきましたが、理系の学生にとってはフル単もGPAを上げるのもさらにきついです。
理系のフル単
単位を落とさないフル単ができるのは理系の学生全体の3割ほどだと感じます(文系だと5割ほど)。
7割ほどの人は不可をとります。予習・復習が重要なので、フル単を目指す場合、バイト・サークル時間の制限も考えたほうがいいでしょう。
理系のGPA
理系のGPAは平均2.4ほどだと思います。文系より0.1-0.2は低い印象です。
持っている知識を詰め込んで対応可能な文系科目とは異なる点が多く、全ての科目で高評価を得るのは難しいです。
特に理系の学生は、大学平均より低くても気にすることはありません。

まとめ:フル単とGPAどちらを優先するか。
フル単とGPAの関係について紹介してきました。
フル単とGPAの高さを両立するのは難しいので、どちらを優先するか決めるのが現実的だと考えています。
- フル単重視:高学年時に時間的余裕を作りたい
- GPA重視:GPAを上げる必要がある人
GPAや単位について、紹介している記事もありますので、読んでもらえると嬉しいです。


