大学のGPAの計算が合わないことも!システムの不備・ミスはよくある
勉強を頑張っている大学生にとって、GPAの数値で日々の積み重ねを実感するという方も多いのではないでしょうか。
しかし、GPAの数値が間違っているということが大学ではよくあります。
- 教務システムで表示されるGPAが間違っていることは意外と多い
- GPAの値を信用しないほうがいい理由を紹介
- GPAは自分で計算するべき
大学にとっては不都合とも考えられるGPA計算の裏側について紹介していきます。
少しでも疑問に感じたら、自分でGPAを計算することをオススメします。
GPAの計算
GPAは、Grade Point Averageのことで大学での成績を数値化したものです。
数値は高いほうが優秀で、GPAが3を越えると優秀と判断されることが多いです。
GPAの計算方法・平均値や文系理系の違いなどは、以下の記事で紹介しています。
GPAは、「秀」「優」などの評価を数値化し、それを平均化して計算されます。
計算方法さえわかってしまえば、自分で計算できるほど簡単です。
それでは、なぜ大学から提供されるGPAに誤りが生じることがあるのでしょうか?
GPAの計算間違えが生じる理由
GPAを確認するとき、大学が導入している教務事務システムにログインして確認することが多いでしょう。
「システムで表示されているから間違えない」と考えるかもしれませんが、大学のシステムが間違っていることは少なくありません。
以下の3つの理由があります。
- 民間企業のシステムを使っている
- 職員の処理ミスがある
- カスタマイズで数値反映が行われないことがある
民間企業のシステムを使っている
大学で採り入れている履修や成績確認を行うシステムは民間企業が開発していることが多いです。
全国民が持つマイナンバーカードのシステムにも障害があるくらいですから、数十万人程度の情報を扱うシステムに不備があることはなにもおかしくありません。
職員の処理ミスがある
システムの仕様上、入力された成績が自動で数値化・平均化されてGPAが出力されるとは限りません。
職員がデータを一部加工や、承認を行うことでGPAが出力されるケースもあります。
大学の事務職員が行うべき手続きを忘れていたことで、GPA計算に不備が生じるということがあります。
カスタマイズで数値反映が行われないことがある
「民間のシステムとはいえ、職員の手作業が必要なシステムなんて未だにあるの?」という疑問を持つ人も多いでしょう。
もちろん、システム開発者は自動化できるようにプログラムを組んでいますが、それが反映できなくなるケースが各大学のカスタマイズです。
カスタマイズとは、開発したシステムを大学独自の運用を行うため、改修することをいいます。
例えば、以下のようなカスタマイズをしているケースがあります。
- サーバーの負荷を抑えるためGPA計算は半期に一度しか行わない
- 過去に習得した科目を履修申請できるが、単位認定しない科目がある
- 学部ごとに申請上限単位数を決めているが、成績優秀者は4単位超過して申請できる
このようなカスタマイズをしていると、GPA計算に不備が生じることがあるのです。
システム開発側・大学事務もGPA出力に影響がでていることを気づかないというケースがたまにあります。
まとめ:GPAは自分で一度計算するべき
GPAに不備が生じることがある理由を紹介してきました。
システムで表示されているデータも間違っていることがありますので、自分で計算してみるといいでしょう。計算方法は以下の記事で紹介しています。
参考:GPAの平均は2.4~2.8で3.0以上は3割程度!計算方法・目安を紹介
一方で、GPA計算に大学のローカルルールが適用されているケースもあります。
- 卒業要件に含まれない科目もGPAに含む
- 単位数に限らず、授業科目数で割る
- 不可の科目は、割る総履修登録単位数に含めない
大学のルールもよく確認した上で、計算するとよいでしょう。