教務情報システムとは?大学により異なり20以上のシステムがある
大学に入学すると、どのように授業を履修して、どのようなペースで授業を受けていけば、卒業できるのか不安だと思います。
高校生の時のように、決まった時間に決まった教室に行くわけではなく、自分で履修する授業を決めて、自分の時間を管理する必要があります。
どの学生がどの授業を履修しているのかをまとめているのが、大学が管理する「教務情報システム」です。
- 教務情報システムで、履修の登録や成績の確認ができる
- 教務情報システムは、学生・教員・事務で見れる情報が違う
- 教務情報システムで、平均修得単位数・退学率などのデータをとっている
本記事では、教務情報システムについて解説していきます。
教務情報システムとは?
教務情報システムとは、「履修状況や成績などを管理するシステムのこと」です。
大学によっては「教務システム」「学務情報」などと言うこともあります。大学ごとに導入しているシステムが異なり、全国の大学で20以上のシステムが使われています。
システムの開発は、日立や新日鉄などの大手から、ベンチャー企業まで様々な企業が担当しており、大学にはシステム導入の営業がよく来ています。
教務情報システムはなぜ必要?
中学や高校と違って、大学は学生ごとに履修する授業が異なります。全員が受講しないといけない必修の授業もありますが、選択授業も多く、好きな時間割を組むことができます。
数千、数万の学生を抱える大学で全員の履修状況を管理するのに「教務情報システム」が用いられています。
システムを利用することで、授業の履修者数や成績の分布などが管理できるため、大学生には必須のシステムになっています。
教務情報システムの機能
教務情報システムの機能は近年、格段に増えています。
- 履修状況、時間割の確認
- 修得単位、成績の確認
- 講義動画の視聴
- 課題、レポートの提出
- 掲示板等の連絡機能
また、AI解析の技術の発展もあり、「学生に授業のオススメ機能」や「授業の進捗状況レポート」などを搭載するシステムも出てきています。
今後は、資格習得や就職活動に役立つ機能も搭載され、学生にとって便利なシステムになっていくでしょう。
教務情報システムは立場で利用できる機能が異なる
大学職員と教員、学生それぞれが「教務情報システム」を利用することができます。
学生・教員・職員で利用できる機能が異なります。
学生が使える教務情報システム
学生はシラバス・履修登録・成績確認・掲示板などを利用します。
シラバスなどを見ながら、履修登録を行います。試験まで終わって、教授の採点が終わると教務情報システム内で成績を確認することができます。
また、学生向けの掲示板があり、コロナウイルスの最新情報や就職ガイダンスの案内があったりします。
教員が使える教務情報システム
教員は学生が教務情報システムで情報を得られるように、情報を入力しておく必要があります。
具体的には学期が始まる前に、シラバスの内容を確定し、試験が終わった後には学生の成績を入力します。
教務情報システムでは、データを入力するだけで、授業内容の質問などはメールで行うことが多いです。
事務職員が使える教務情報システム
事務職員は教務情報システムの全体を見ることができ、システムの不備がないかを確認します。
期限までに、教員のシラバス入力・成績入力が行われているか、学生が履修登録を行っているかを確認し、適宜、再連絡などを行っています。
また、情報に不備があった場合も同様に、教員や学生に連絡を行います。教員・学生は自分が担当している項目しか、確認できません。学生が合計で何単位習得しているか、卒業できるのかを確認するのも大学職員の仕事です。
近年は、全学生・履修状況のデータを分析して、「留年者を減らす」「就職率を上げる」など、大学改革にもシステムが用いられています。
まとめ:教務情報システムを使いこなそう
「教務事務システム」は大学生として、大学生活をおくるために必要なシステムです。
うまく使いこなせば、学習進捗の管理ができるとともに、就職活動などへのアピールにも使える可能性があります。
大学時代は情報が重要になりますので、教務情報システムからの情報を欠かさずにチェックするようにしましょう。
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