大学推奨の生協パソコンは買うべき?パソコンの選び方・費用を解説
- 大学がおすすめするパソコンが高すぎる
- 生協の推奨パソコンを買って失敗した
このような嘆きを学生から聞くことがあります。
「大学推奨パソコン」と紹介されていても、生協が過度なスペックや保証をつけて売り出しているケースもあります。
- 大学推奨パソコンは基本的にオススメできない
- 迷った時のパソコンの選び方を紹介
- 大学1年生には低価格パソコンで十分!
本記事では、現役大学職員が新入生が購入するパソコンの選び方と迷ったときに選ぶべきパソコンを紹介します。
以下のような7~8万円程度のパソコンで十分だと考えています。詳しく紹介していきます。
大学推奨パソコンをおすすめしない理由
大学推奨パソコンを筆者は基本的におすすめしません。以下の3つの理由があります。
- 過剰なスペック・サービス
- 授業を行う先生の推薦ではないこともある
- 後から買い替えられる
過剰なスペック・サービス
大学推奨パソコンには、大学の紹介という責任が伴うため、過剰なスペック・サービスの製品が紹介されています。
以上のようなメリットがアピールされていることが多いです。
- 卒業まで買い替え不要な高スペック
- 壊れても安心の4年間保証
- 海外留学時の故障にも対応可能
確かに卒業まで使えて、海外留学時にも使えれば安心と思ってしまいますが、それにしても一般的な価格と比較すると高すぎます。
市場価格10万円程度のパソコンが、20万円以上(保証付き)で紹介されていることもよくあります。
海外に行くかもわからないですし、賃貸時に加入している保険で対応できるケースもあることを考えると、「過剰なサービス」と言わざるをえないでしょう。
先生の推薦ではないこともある
大学教員の意見無しで「大学推奨パソコン」が決められているケースもあります。
「◯学部学生におすすめ」「先輩人気ナンバーワン」などというパンフレットが、販売する生協や販売店の意見だけで作られていることも少なくありません。
パンフレットを参考にして買ったのに、学部の先生からは「そんな高スペックなパソコンじゃなくて大丈夫」と言われた学生もいます。
実際に学部の先輩や学部のガイダンスで意見を聞くのが間違いないでしょう。
後から買い替えられる
高価な買い物なので、「長く使えるパソコンが欲しい」と考える人も多いでしょう。
しかし、使う頻度が高いかもわからないのに高価な製品を購入するのには疑問が残ります。
大学に入学する時点では、どんなスペックが必要かはわからないというのが筆者の意見です。
- 在学中にプログラミングに興味を持ち、高スペックなパソコンが欲しくなった
- 研究室にパソコンがあるので、個人用のパソコンはほとんど使わない
- サークルで動画編集を行うため、Macのほうが便利
- スペックはいいけれど、重くて持ち運びにくい
- オフィス導入PCを買ったけど、学生は無料で利用できた
上記のように、必要なスペック・サービスは学生により異なるため、ひとまず安いものを買って、必要に応じて買い替えるというのが現実的な選択肢だと思います。
大学生協推奨パソコンの例
実際に、千葉大学の推奨パソコンを見てみましょう。
大学生協のホームページと入学者用のホームページに記載がありました。
・千葉大生のパソコンについて(千葉大学生協)
https://text.univ.coop/puk/START/chiba-u/entrance/entrance_162.html
・学生生活で用いるパソコンの推奨仕様について(千葉大学入学手続)
https://www.chiba-u.ac.jp/students/entrance/entrance_procedures.html
機器の種類 | 容易に持ち運べるノート型パソコン ※ デスクトップ型パソコンを所有している場合に、ノート型パソコンを新たに購入する必要はありません。 |
OS | Windows 11 または macOS ※ Chrome OS を搭載する Chromebook は、機能に一部制約があることに注意してください。 |
CPU | Intel Core i5(第 10 世代以上)と同等以上の性能をもつもの |
メモリ | 8GB 以上 |
ストレージ | 256GB 程度以上の容量の SSD(ソリッドステートドライブ) |
画面の大きさ | 11 インチ程度以上 |
無線LAN | IEEE 802.11ac に対応しているもの |
入出力端子 | USB 2.0 以上に対応しているもの |
その他 | Web カメラ マイク付きのイヤホンやヘッドセット |
こちらに記載されている内容だけを見ると、大学生に必要なスペックであると考えています(過剰なスペックとは言えない)。
一方で、生協で販売しているものには高スペックなものが多く、保証もつけて高額なものを販売しているという印象です。
やはり、大学推奨パソコンだからといって、調べずに購入するのはおすすめできません。
大学生のパソコンの選び方(価格・スペック)
大学推奨パソコンを買わないとなれば、どのようなパソコンを買えばいいのでしょうか。
筆者がおすすめするのは、買い替える前提で低価格・最低限のスペックのものです。
パソコンの価格
パソコンの価格は8万円台以下のもので十分だと考えています。
アマゾンや楽天で探せば、新品のパソコンが6~7万円台で購入できます。
Officeやセキュリティソフトなどを搭載しておらず、長期保証もありませんが、それで構わないと考えています。
日本製で探すと10万円以上のものが多いですが、Acer、ASUS、HUAWEI、Lenovo、HP、DELLなど海外製で十分です。
パソコンのスペック
大学のメディア授業などの動画を遅延なく視聴できるスペックであれば問題ありません。
具体的には、上述の千葉大学の推奨パソコン仕様を参考にするといいでしょう。
- CPU:Intel Core i5(第 10 世代以上)と同等以上
- メモリ:8GB 以上
- ストレージ:256GB 程度以上の容量の SSD
- 入出力端子:USB 2.0 以上に対応
メモリとストレージの容量、あとは画面サイズを気にしてパソコンを選ぶといいでしょう。
持ち運びが多いのであれば13.3インチ、自宅利用がメインならば15.6インチがいいと思います。
大学生におすすめのパソコン3選
具体的に、楽天で探したおすすめのパソコン3選を紹介します。
以下は一例のため、アマゾン・楽天のセールなどを使って、スペックの条件を満たすものを安い時に買うといいでしょう。
ASUS Vivobook Go 15 E1504FA
ASUS(エイスース)は台湾のPCメーカーです。
Vivibookは低価格でハイスペックのノートPCで、大学生でも求めやすい価格になっています。
Lenovo IdeaPad Slim 170
中国のPCメーカー、Lenovo製品も低価格で購入可能です。
LenovoはThinkPadというシリーズも有名ですね。
DELL Inspiron 15
DELLは世界3位のシェアを誇るPCメーカーです。
アメリカのメーカーで大手のため、信頼性も高いです。
補足:Chromebookはおすすめしない
安いPCを探しているとChromebook(クロームブック)が選択肢になりますが、筆者はあまりオススメしません。
- OSがWindowsではないため、使えないソフトが多い
- Office利用に制限があり、共同作業に不便
Chromebookは安くて起動も早く、使いやすいのが魅力ですが、デメリットもあります。
具体的には以下のデメリットがあります。
- WindowsやMacで使えるソフトが使えない
- Word・Excel・PowerPointを使うのに制限がある
ChromebookはGoogleがリリースしているOSを利用しているため、Googleのサービスを利用するのが基本となっています。
Word・Excelに似たアプリはありますが、完全に互換性があるわけではないため、教員や友人とデータを共有するのに不便です。
新入生で初めて購入するパソコンはWindowにして、ChromebookはセカンドPCなどの使い方がオススメです。
まとめ:新入生は低価格のパソコンで十分
大学生のパソコンの選び方を紹介してきました。
- 高価格な大学推奨PCは原則不要
- 生協おすすめは、大学おすすめではないこともある
- 最初は安いパソコンを買って、必要なら買い換えよう
大学が求める最低限のスペックを満たすパソコンであれば十分だと考えています。本記事で紹介したメーカー(Acer、ASUS、HUAWEI、Lenovo、HP、DELL)などで、じっくり検討してみてください。
ちなみに、中古のPCは大学生にはおすすめしません。
メルカリなどではより安く購入できることもありますが、電源が消耗していたり、セキュリティの危険性もあるため玄人向けです。
まずはアマゾンや楽天で、低価格のPCを検索してみてください。