大学で代返するとばれる?単位の取り消しや処分があるので注意
代返(だいへん)は代理返事の略で、授業の出席の返事を代理で行うことをいいます。
「代返だけで単位をとれた」などという先輩もいるかもしれませんが、代返は単位取り消しにもつながる悪質な行為なので絶対にやめましょう。
- 代返はばれない可能性が高いが、ばれると大変
- 代返の処分は?
- 代返の断り方や代筆についても紹介
現役大学職員が、代返に関連するルールについて紹介していきます。
代返が行われやすい授業
以下の要件が揃うと、代返がしやすい状況といえます。
- 対面授業・・メディア授業ではアクセスログが残る
- 大人数・・・先生が人数を把握しづらい
- 名簿を回しての出欠確認・・・1人で複数人の氏名記載が可能
メディア授業や10人以下での授業では代返は難しいでしょう。大人数授業であることを理由に代返を考えている人もいるかもしれません。
代返はばれない可能性が高い
前の章で紹介した代返がしやすい授業では、ばれない可能性が高いです。
100人を超える授業で実際に教室にいる人数を数えるのは時間の都合で困難だからです。
通常授業であれば、ばれない可能性が高いですが、先生が代返対策をする可能性もあり、ばれたときのリスクは大きいです。
〇先生の行う代返対策
- 授業開始時に出席をとり、終了時にリアクションペーパーの提出を求める
- メディア授業用のカメラで出席人数の確認
- 筆跡確認
- 真面目な学生に出席確認を依頼する
以上のような、代返対策を予告なしに行うことがあるので、先生が本気を出せば代返はばれると思っておいたほうがいいでしょう。
代返がばれたときの処分は?
代返がバレたときの処分は、授業・先生の判断により異なります。
- 当日の出席取り消し
- 出席点減点
- 単位取り消し(期末考査受験資格取り消し)
停学や単位取り消しになるケースはほとんどないですが、出席点の減点と先生からの印象ダウンは避けられません。非常勤講師の先生から教授に話が伝わることもあります。
また、基本的には代返をした人(出席してた人)、代返をさせた人(欠席してた人)どちらも処分となります。
代返に関するQ&A
友達に頼まれた代返を断りたい
大学生活を送っていると友達に代返をお願いされることもあるかもしれませんが、代返の依頼は必ず断りましょう。友人との絆が大事という気持ちもわかりますが、代返した時の処分は重いです。
代返を断れないのでは、闇バイトのようなものも断れなくなってしまいますよ。
代筆ってばれる?
出席チェックなどではばれない可能性が高いですが、氏名を書いたり、リアクションペーパーを書いたりする場合、ばれる可能性が高いです。
先生のもとに筆跡が残っているので、「いざとなったら調査されるかも」と不安な日々を送ることになるかもしれません。
代返がうざい場合、ちくっても大丈夫?
自分は真面目に授業を受けているのに、代返をしている同級生がいるとうざいですよね。そんな時は先生に(代返の事実を)チクっても大丈夫です。真面目な学生の意見であれば、先生も真摯に受け止めてくれるでしょう。
ただし、自分がチクったのがバレると代返をしていた学生たちから反感を買ってしまいます。自分が指摘したとバレる可能性のある授業であれば、指摘しないのが無難です。大学内に敵を作ることになってしまいます(正しいことでも、組織の中にいると指摘しないほうが得なこともあります)。
まとめ:代返ダメ、絶対!
代返はダメです。
バレる可能性が低く、一般的には処分も重くないですが、先生が本気を出せば重い処分(単位取り消し等)に発展する可能性があります。
1回の代返(する側でもされる側でも)が処分につながる可能性もあるので、1回限りでもやってはいけません。
代返が留年などにつながる可能性もあるので、注意が必要です。