夜間大学のメリット・デメリットを解説!学費は安く設定されている

「二部」とも呼ばれる大学の夜間学部は、少子高齢化が進む令和の時代でも残っています。
二部廃止や夜間定員削減の波もありますが、夜間に勉強し大学を卒業する人はまだまだいます。
本記事では夜間大学のメリット・デメリットを紹介します。
【メリット】
- 学費が安い
- 社会人学生が多く、真面目な人が多い
- 少人数制のため、先生との距離が近い
【デメリット】
- 華やかなキャンパスライフではない
- モチベーションの維持が難しい
- 就職ではやや不利になる
なお、夜間大学と言われることが多いですが、「〇〇大学文学部夜間主コース」「〇〇大学理学部第二部」などが正式な名称になります。

夜間大学のメリット
夜間大学に通うメリットは主に以下の3点です。
- 学費が安い
- 社会人学生が多く、真面目な人が多い
- 少人数制のため、先生との距離が近い
学費が安い
昼間部に比べて開講授業が少なく、開講時間が夕方以降に限定されていることもあり、学費が抑えられます。
一例として、東京理科大学の理学部第二部の年間学費は約90万円です(設備費等含む)。
国立大学に比べると高いですが、学費が高い他の私立理系大学に比べると5割~7割ほどの金額です。
文系学部でも同様に学費が安く設定されているため、学費を抑えたい方にはおすすめです。
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社会人学生が多く、真面目な人が多い
夜間部の学部に入学する学生には、年齢や職歴が多様です。
- 高校卒業したての18歳
- サラリーマン
- 主婦
- 年金受給している高齢者
「とりあえず高校卒業後に大学に行く」という考えで入学している学生は少なく、明確な目的がある学生が多いです。目的があるため、真面目に授業を受けています。
昼間部に比べて、受験の難易度も低いため、多様な属性の学生が入学しているという側面もあります。
単位がとれればいいと考えて、サボりがちな学生は昼間部に比べて少なめです。
少人数制のため、先生との距離が近い
夜間大学は定員が少ないため、少人数制の授業になります。その分、先生とは距離が近く質問はしやすいです。
また、面白い経歴の学生であれば、先生にも興味をもってもらい、助言を受けやすいです。例えば、サラリーマンをしながら夜間に勉強している学生は、普段の仕事に関する相談をすることもできるでしょう。
関連記事:大学のオフィスアワーとカウンセリングの使い方!行かないと後悔するかも
夜間大学のデメリット
夜間大学のデメリットは主に以下の3点です。
- 華やかなキャンパスライフではない
- モチベーションの維持が難しい
- 就職ではやや不利になる
華やかなキャンパスライフではない
勉強をしながら、サークルやバイトの人間関係も充実しているようなキャンパスライフにはならないことを覚悟しておきましょう。
もともと、昼間に時間が取れない人のための学部なので、より勉強がメインになります。夜間学部なので、授業は早くても16時頃から、夜は22時を超える授業もあります。
平日夕方以降のプライベートの時間はほぼ取れなくなります。
モチベーションの維持が難しい
夜間大学は、様々な属性の学生がいますが、自分と近い仲間は見つけづらいかもしれません。高校までは、仲間と一緒に取り組むことが受験勉強のモチベーションになっていた人も多いでしょう。
しかし、同じ年代の学生が少ない場合、気軽に相談できる友人ができず、やる気をなくして退学してしまうというケースがあります。
就職ではやや不利になる
夜間学部でも大学卒業の資格は取得でき、履歴書にも書けますが、一般的な評価は昼間部に比べて低いです。
受験時の偏差値の違いと同様に、企業・社会からの評価も下がると思っておいたほうがいいでしょう(受験偏差値が5低い場合、企業からの評価も同程度低くなる)。
昼間学部に進学できる学力があるのに、事情で夜間学部に進学した人もいるかもしれませんが、世間からは二部の偏差値と判断されてしまいます。

まとめ:夜間大学(二部)も選択肢の一つに
夜間大学のメリット・デメリットについて紹介してきました。
夜間大学のメリット
- 学費が安い
- 社会人学生が多く、真面目な人が多い
- 少人数制のため、先生との距離が近い
夜間大学のデメリット
- 華やかなキャンパスライフではない
- モチベーションの維持が難しい
- 就職ではやや不利になる
夜間のコースは少なくなりつつありますが、日本大学や東京理科大学などは今でも夜間部を持っています。昼間は家業の手伝いを行う傍ら、夜間大学で勉強している人もいます。
昼間学部と同じレベルの教育を安い学費で受けることができるので、「昼間部は事情で難しい」という方は、夜間学部も検討してみてはいかがでしょうか。


