公欠時の「欠席扱いとはしない」とは?レポート・補講・追試対応が多い
忌引きや感染症による欠席は「欠席扱いとしない」と定めている教育機関(大学・高校)が多いです。
ただし、「欠席扱いとしない」と学則や規程で定めていても、必要な出席率は大学によって異なる場合があります。
- 「欠席扱いとしない」の3つの解釈
- 公欠の成績への影響は担当教員に聞くしかない
「公欠が出席扱いになると思っていて、出席率が足りずに単位を落としてしまった」とならないよう、3つの解釈について理解しておくとよいでしょう。
詳しく解説していきます。
欠席扱いとしない:3つの解釈
全授業の4/5の出席が必要としている大学(授業:全15回)を例にして説明します。
本来であれば4/5である、12回の出席が必要な授業で15回の授業中、2回公欠をしたケースです。
①「欠席扱いとしない」=「出席ともしない」
公欠した2回の授業を欠席にも出席にもカウントしないケースです。
本来全授業15回中、何回の授業に出席したかで出席率を計算するところ、公欠2回分はカウントせず、全授業を13回と考えるケースです。
この場合、13回が全体の授業数になるので、13×4/5=10.4が最低出席数になります。10回の出席だとこれを下回るので、11回の出席が単位習得の条件となります。
②「欠席扱いとしない」=「出席扱いとする」
学則などで「欠席扱いとしない」と定めていても、実態は出席扱いでカウントしてくれる大学・授業もあります。
今回の例では、15回中12回の出席が必要ですが、2公欠は出席とカウントされるので、12-2=10回の出席で単位習得条件を満たすことになります。
③欠席扱いとしないが、レポート・補講で対応する
公欠当日は欠席扱いとせず(保留)、代替措置により出席とみなすパターンです。代替措置には、レポート・補講・追試験などがあります。
実際の公欠時には、本パターンで対応しているケースが多いと思います(おそらく公欠となった場合の7割くらい)。公欠の連絡をした場合、担当教員から課題等が提示されます。
逆に言うと、公欠届を出して補講やレポートがないのは3割くらいという印象です(なかなか楽して単位は取れませんね)。
公欠の成績への影響は担当教員に聞くしかない
3つのパターンを紹介してきましたが、大学・学部でどのパターンで成績評価を行っているかは学則などを読むだけではわからないケースがほとんどです。
単位習得に必要な出席率に自信がない場合は、担当教員に確認するしかありません。
【確認例】
「〇〇概論」の授業で、2回公欠、2回欠席をしておりますが、私は最終考査の受験資格はありますでしょうか。4/5の出席が必須となっているため、公欠の扱いがわからず、確認させていただければと思います。
授業終わりなどに口頭で確認すればよいと思いますが、記録を残したいのであればメールでもいいでしょう。
参考:「欠席扱いとしない」ラーケーション
大学の授業以外にも「欠席扱いとしない」は広がっています。
小中高校で地域学習などのための休暇は「ラーケーション」として認められるようになってきています(ラーニング「学習」+バケーション「休暇」)。
例えば、茨城県では年5日まで、欠席扱いとしないラーケーションを取得できます。
学びを理由とした欠席であれば、公欠でなくともラーケーションのように「欠席扱いとしない」休暇が大学でも広がっていくかもしれません。
まとめ:「欠席扱いとしない」には様々な解釈がある
「欠席扱いとしない」の解釈について説明してきました。
- 「欠席扱いとしない」=「出席ともしない」
- 「欠席扱いとしない」=「出席扱いとする」
- 欠席扱いとしないが、レポート・補講で対応する
規程を読んでもわかりづらいため、担当教員にどの扱いになるかを聞いたほうがいいでしょう。
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