大学職員が教える新入生の入学準備|必要な手続きを徹底解説
大学への入学が決まった方、おめでとうございます。
しかし、入学までの準備にも「落とし穴」がたくさんあります。
- 親まかせにしてしまう入学手続
- 先に曜日固定のバイトを入れて、好きな授業を履修できない
- 生協で言われるがままに買ってしまったパソコン
これらは全て、筆者の大学生時代の後悔していることです。
そこで、今では大学職員となった筆者が経験談を踏まえながら、損をしない・失敗しないためにやるべきことを解説します。
個人的に重要だと思うことを中心に書きますが、一般的に必要な入学準備も紹介します。
新入生の必須手続:入学手続
合格通知を受け取ったら入学できるわけではありません。入学手続を確実に行いましょう。
最悪、オリエンテーションに出なくても、引っ越しが間に合わなくてもなんとかなりますが、入学手続だけはどうにもなりません。
入学手続は、「入学金等の入金」と「手続書類の提出」で完了します。
入学金・前期授業料の振込
入学金の振込に関して大学は締切に非情です。
「ATMが閉まっていた」は通用せずに入学辞退とみなされます。
入金に関しては、親御さん・自分・通帳の履歴で必ずトリプルチェックをしましょう。
【筆者の大学時代の失敗談】
完全に入学手続を親に丸投げし、学費も全て出して貰っていました。
今思えば、少なくとも手続書類は自身で全て書いて、振込手続きに同伴すべきでした。年間約100万円の学費を払ってもらっていると考えたら、勉学に向き合う姿勢も変わってきていたでしょう。。
入学手続書類の提出(郵送・Web登録)
書類提出も期限までに必須の手続きです。提出書類は、以下のようなものです。
- 高校の卒業証明書
- 入学者情報(証明写真含む)
- 授業料引き落とし口座
期限までに確実に準備・提出するようにしましょう。

入学準備で優先的にやるべきこと
全員が必ずやるべきは入学手続くらいだと考えていますが、優先してやるべきこと3つを紹介します。これらは取り返しがつきにくいことです。
- 見た目に自己投資する(コンタクト・染髪)
- ポイントを貯め始める
- 高額な買い物を避ける(特にパソコン)
見た目に投資
「第一印象は3秒で決まり、半年間は覆らない」という心理学の定説があります。
第一印象が良い学生は、それだけで大学生活や就活において「イージーモード」を手に入れています。 逆に、どんなに優秀で面白い中身を持っていても、見た目の印象が悪いだけで「やる気がない」「近寄りがたい」というレッテルを貼られ、その誤解を解くために膨大な時間を費やすことになります。これは本当に「損」です。
第一印象は後から変えられないので、コンタクトにする・明るい髪色にするなら入学前に思い切ってやりましょう。
【筆者の大学時代の失敗談】
入学前にコンタクトにすべきでした。
どうしてもメガネだと真面目・オタクという印象になってしまいます。メガネを外して、髪色を変えるだけで大学で付き合う人間が変わったかもと思います。
※この反省から就活時にはコンタクト・髪のセットで挑みました。
ポイントを貯める
「現金払い」を続けていると、卒業までに数万円をドブに捨てることになります。
ポイント還元は、学生にも平等に与えられた「不労所得」です。 教科書、パソコン、帰省の交通費、毎日のランチ。これら年間100万円近くの出費を、還元率1%のクレジットカードで支払えば、年間1万円、4年間で4万円分のポイントが貯まります。
カードなら「生活するだけ」で勝手に貯金が増えていきます。 「お金がない」と嘆く前に、支払い方法を変えてみてください。
大学入学と同時にクレカ決済を徹底し、ポイントサイトなどを使うことで、数万円使えるお金が増えます。入学前に早めにやるべきことだと言えます。
ポイントサイトのハピタスを使ってクレジットカードを作ると、ハピタスのポイントもそれ以降のクレカ支払いでもポイントがもらえます。

高額な買い物を避ける(意識)
身の丈に合わない高額な買い物はやめましょう。18歳の大学生は相場がわからず損な買い物をしやすい時期です。
- 新居引っ越しに伴う余計なオプション
- 無駄に高価な家電
- 生協が勧めるノートパソコン
「お祝い」や「みんなが利用している」などの声に騙されず、必要がどうかを考えるクセをつけましょう。
【筆者の大学時代の失敗談】
なにもわからず入学手続書類にあったノートパソコンを購入しました。後から考えると持ち運びには大きすぎて、割高でした。
必要最低限のスペックだけ確認して、ネットで買うべきです。

入学準備で余裕があったらやるべきこと
ここまで紹介したものを除くと優先度は低いですが、チェックリスト代わりに必要なものはこなしていきましょう。
銀行口座の開設
ゆうちょ銀行や地元の銀行口座を持ってる人もネット銀行(楽天銀行か住信SBI銀行)で口座を作ったほうがいいです。
- 紙の通帳がなく、ネットでの手続きがメイン
- クレジットカードや証券口座と利用することでポイントを最大化できる
- 振込手数料無料・高金利などコスパが高い
数千ポイントもらえるので、必ずハピタスを経由して口座を開設するようにしましょう。
クレジットカードを1枚作る
大学生になるとクレジットカードが作れます。多くのクレジットカードは1%がポイント還元されるので、1万円クレジットカードで買い物すると、100円分のポイントがもらえます。
クレジットカードなら1%分お金が増えるとも考えられるので、現金払いは損です。
教科書・定期券・光熱費支払い・サブスクなどできる限りクレジットカードを利用しましょう。
銀行口座にあわせて楽天カードか三井住友カード(NL)がおすすめです。
Amazon Prime Studentへの加入
大学生ならサブスク費用半額でAmazonPrimeを利用できます(さらに6ヶ月無料)
映画見放題、お急ぎ便無料などの特典に加えて、本の購入で最大10%のポイント還元もあります。
登録には、大学メアドか学生証のアップロードが必要なので、大学からメアドや学生証を貰ってすぐに登録すれば、教科書購入に間に合うでしょう。

スーツ・私服の購入
スーツを購入するのであれば、就活まで使える「黒無地」か「ダークネイビー」を選びましょう。
入学式以外には使う機会がしばらくないので、購入しない選択肢もありです(ジャケットとスラックスのセットだけ買うのも可)。
スーツを購入しない場合、私服やバッグ・家電にお金を使えます。
私服の1番のポイントは「毎日同じ服を着てると思われないこと」です。
運転免許の取得(合宿免許)
大学入学前の春休みに取得する人が多いですが、焦る必要はありません。
- 住んでいる地域によっては車の必要なし
- マイナンバーカードの普及で、証明書としての費用頻度も低い
- 30万円前後と高額
「入学祝いで親が払ってくれる」という場合でも、免許よりパソコンのスペックを優先する等検討するといいでしょう。
レンタカーで合宿に行くサークルは減っているように思うので、優先度は低めです。
勉強(基礎知識の先取り学習)
大学の勉強の予習(英語や微積など)の優先度は低めです。入学後で十分間に合います。
勉強をするのであれば、目的を持って深く追求するのがオススメです。
- TOEIC800点をとって、2年生で留学に行く
- 趣味として真田幸村の歴史文献をひたすら読む
- 就活に向けて、流行りの自己啓発書を10冊読む
「得意・好き」を伸ばしていくことが、将来にも役に立ちます。
アルバイト
バイトをするなら、曜日・時間に融通の効くものにしましょう。タイミーやUber Eatsでもいいです。
【筆者の大学時代の失敗談】
3月から集団塾の塾講師のバイトを始める。
火・木の曜日固定だったため、当該曜日は5限の授業が入れられず、飲み会なども断るしかなかった。
「バイト > 大学生活」になるのは避けましょう。
1つのバイトを続けたほうが慣れてきて楽ですが、学生時代に多くのバイトを経験すると自分の適性がわかります。
予備校や母校への御礼
母校や予備校から「合格者アンケート」をお願いされることがあります。忙しくて断ってしまう人も多いと思いますが、やっておくといいです。
【筆者の大学時代の失敗談】
- 予備校:合格者アンケート(A3表裏)
- 母校:在校生へのスピーチ
これらを依頼されましたが、実はどちらもすっぽかしました。。
当時はバイト等に忙しさと「もう関係ないからいいや」と思って無視したのですが、稚拙すぎて今でも恥ずかしいです。
こだわりの新居探し
いい物件を抑えるなら合格発表当日・翌日が勝負です(基本的に物件が増える時期ではないため、早めに決めるのが吉)。最低限の条件だけ決めて一番安い物件にするのがよいと思います。
- バス・トイレ別
- 広さ
- 大学または最寄り駅への所要時間
- 2階以上
この辺りで譲れない条件だけ決めて、それ以外は妥協するのがポイントです。
ネット回線は引かなくても問題ないというのが筆者の考えです。スマホからのテザリングと大学内のWi-Fi利用でなんとかなると思います。
※注意点
- 入学直後はWi-Fiが使える図書館などは混雑します。自身でWi-Fiが使えるスポットは抑えておきましょう(マックとかでOKです)。
- スマホテザリングを使うなら、楽天モバイルなど無制限のものがおすすめです。
あと、住民票は移動していない学生も結構多いです。
まとめ:充実した大学生活を!
新入生がやるべきことを紹介しました。
- ◎:入学手続
- ◯:見た目への自己投資
- ◯:ポイントを貯める(ハピタス)
- ◯:高額な買い物を避ける
- △:銀行口座の作成
- △:クレジットカードの作成
- △:PrimeStudentの登録
- △:スーツ・私服の購入
- △:運転免許の取得
- △:勉強(基礎知識の先取り学習)
- △:アルバイト
- △:予備校や母校への御礼
- △:こだわりの新居探し
筆者の考えを紹介しましたが、あまりリストにこだわらず、受験勉強でできなかった好きなことをする時間にしましょう。
大学入学後のことについても記事にしていますので、気になるものがあれば読んでみてください。




