就活は王道の逆を行け!人生を豊かにするための就職活動の極意
この記事でお伝えするのは型破りの就活対策です。
大手就活サイトに登録して、知ってる企業にエントリーして、OB訪問をして。そんな就活をして僕は失敗しました。
そんな就活をして入社した企業では残業だらけ。「こんなはずじゃなかった。。」と思う日々。
今の就活生にそんな思いをしてほしくないので、人生を豊かに生きるための就活の方法を紹介します。
- リクナビ・マイナビは見ない
- 仕事の需要と供給を理解する
- SNSで情報収集を行う
- 社会人に会いに行く
- 財務諸表を読めるようになる
普通に大学に通っていたら聞かないような方法も多いと思いますが、現役大学職員の筆者が本当にオススメする渾身の就活対策になっています。
気になった箇所だけでも読んでみてください。
1.リクナビ・マイナビは見ない
本音の就活対策、1つ目は「リクナビ・マイナビは見ない」です。
リクナビ・マイナビに登録したらいけない訳ではありません。就活サイトの情報ばかりを鵜呑みにしてはいけないということがこの意図です。
大手就活サイトは以下の2つの特徴があることを知っておきましょう
- 学生の為ではなく、採用企業のためのサイト
- 採用企業視点の情報が多い
学生の為ではなく、採用企業のためのサイト
リクナビやマイナビなどの就活サイトは、企業から掲載料を受け取って採用情報を掲載しています。
リクナビ・マイナビにとって、無料で登録できる学生がお客さんなのではなく、お金を払って登録する企業がお客さんなのです。
就活する学生のためのサイトに見えて、実は採用する企業のためのサイトであるということを忘れてはいけません。
採用企業視点の情報が多い
お金を払っているのは新卒採用を行う企業側ですから、企業にとって有利な情報に知らず知らずのうちに誘導させられる可能性は高いです。
- エントリーは最低30社は行おう
→エントリー人数で、企業から手数料がもらえる - 3年は勤め続けなければ、転職もできない
→サイトを利用した学生がすぐに退職しては困る
上記は想定される一例ですが、企業側に配慮した情報が掲載されていることが多いと考えるべきです。
大手就活サイトでしか採用を行っていない企業もあるので、「登録するな!」とは言いませんが、就活サイトでばかり情報収集を行ってはいけません。
これと同じ理由で大学の就職情報も一概にいいとは言えません。
大学としては有名企業・公務員などへの輩出実績を作りたいですから、大手企業や公務員への就職を進める情報が増えるでしょう。
2.仕事の需要と供給を理解する
「自分がどんな仕事をしたいか」考えた時、自分が知っている仕事を選択肢に挙げるでしょう。
- 野球やサッカーなどのスポーツ選手
- お世話になった学校の先生や保育士
- テレビや動画を作るクリエイター
- 有名なメーカーや銀行
多くの就活生が知っている仕事から「自分がやりたい仕事」を選んでいますが、大学生の狭い視野でその選択をすることは危険です。
みんなが選ぶ仕事は給料が安く、労働時間が長くなりやすいです。誰でも知っている企業は「需要と供給の関係」から、安い給料でも働き手がいます。
あまり知られていない仕事・業界のほうが、志願者が少なく、労働環境がいいです。
「教員になるのが夢」という方は、もちろん目指してかまいません。
しかし、みんなが知っている仕事・業界に、働き以上の待遇を期待しないほうがいいでしょう。
自己実現のために高い給与は与えられません(突出した才能がある場合を除く)。
3.SNSで情報収集を行う
大手就活サイトではなく、SNSを中心にリアルな情報を収集するべきです。
SNSも誤った情報が多くありますが、有益な情報を発信している人も多いです。
- 就活サイト:企業からの掲載料で運営されているため、企業に配慮した情報が多い
(仕事がきつかったらすぐに転職すればいい、などとは書けない) - SNS:企業側の視点以外の様々な視点で情報が発信されている
(学生が真に求める情報もあるが、誤った情報もあり、見極めが重要)
SNSでは大学生が本当に知りたい以下のような情報も発信されています。
- 勤続年数が長い企業ランキング
- 営業職 楽な業界とキツイ業界
- 仕事が辛い時の休職制度と退職代行
もちろん情報の真偽を確認する必要はありますが、就活サイトではあまり見られない情報です。
就活サイトでは「仕事=人生」と考えて、人生を捧げられる仕事に就くべきだという風潮が強いですが、ライスワーク(お金を稼ぐための仕事)と割り切って仕事を選んで、趣味を生きがいにするのも「素晴らしい人生」です。
SNS等で正しい情報を収集できれば、企業に配慮された情報に左右されず、自分の生き方を軸にした職選びをすることができます。
- 転勤が少ない会社がいい
- 高学歴でなくても狙える穴場の企業を知りたい
- テレワーク中心の仕事を探すならどのように就活すればいいか
このような希望に叶う情報を発信している人も探せばいるはずです。SNSなどで必要な情報は落ちていないか、信頼できる発信者はいないか探してみるといいでしょう。
4.社会人に会いに行く
SNSの発信などで自分がどのように働きたいかイメージができたら、多くの社会人に会いに行くことをオススメします。
社会の真実は社会人に聞くしかない
自分が生きたいライフスタイルの人を見つけて、実際に話しを聞きましょう。
ここでのポイントは、自分の仕事選びの軸にあった仕事をしている社会人に話を聞かなければ意味がないということです。
就活中に出会う社会人は「仕事が楽しい」「仕事が生きがい」という人ばかりです。
そのようなライフスタイルを目指しているのであれば、同じ考えの人に話を聞くべきですが、田舎でのんびり暮らしたいなら同じ境遇の人に話を聞くべきです。
企業が用意するOBOG訪問はおすすめしない
ちなみに、OBOG訪問や企業説明会内の先輩との懇談は、私がオススメする社会人との話には入りません。
これらの社会人は、「企業側の情報」だからです。
- 新人時代は終電まで働くのが当たり前だった
- 飲み会を断らなかったのが今に繋がっている
- 若い頃は無理して仕事を覚えるべき。
このような話が出てくるかもしれません。企業でバリバリ働いてもらうための新入社員教育の一環とも考えることができます。
こういった利害関係のある社会人との飲み会ではなく、フラットな意見を聞ける社会人に会いに行くといいでしょう。
知らない人に会うのにSNSなどを使うのもいいですが、親など知っている人から紹介してもらうか、親戚から話を聞くなど、身近な社会人の話を聞くことから始めてもいいでしょう。
5.財務諸表を読めるようになる
就活の情報収集を行いながら、1つだけ勉強すべきことがあります。
それは、財務諸表を読めるようになることです。財務諸表は、企業の財務状況を示す書類で簿記を勉強したことがある人なら見たことがあるはずです。
財務諸表を読めるようになるメリットは以下の3つです。
企業の収益構造がわかるようになる
財務諸表を読めるようになると、企業のおおよその収益構造がわかるようになります。
- 売上の割に経費が多い
- 土地や建物を多く保有している
- 業界によって利益率はほとんど決まっている
以上のようなことが、公表されている財務資料からわかるようになります。
長く安定している企業は収益率の高い業界に多いです。具体的には化学メーカーや薬品メーカー、海運業界などです。
利益率の高い業界はホワイト業界となりやすく、勤務時間が少なく楽な業界探しには必要な知識になります。
あまり知られていない隠れた優良企業を見つけることができるかもしれません。
企業研究に役立つ
財務諸表を読めるようになると、企業研究にも使えるため、ES・面接対策になります。
説明会での資料以上の情報を得ることができます。例えば、以下のようなことがわかるかもしれません。
- 同業と比べ、人件費が大きいため人に投資していることがわかる
- 資産全体に対する固定資産の割合
- 今期赤字になっているのは、設備投資と経費率工場が原因と思われる
財務諸表から的確な分析を行い、志望動機などに盛り込めば、他の就活生とは差をつけることができます。
また、様々な企業の財務諸表を読んでいると3.4社ほどのが寡占状態である業界は利益率が高いことなどがわかってくると思います(スマホキャリアやビールなど)。
こういった研究から就職先の選定にも繋がります。
会計知識をアピールできる
財務諸表を読んで企業研究するのが主目的ですが、単純に「会計に強い人材」というだけでも就活のアピールとしては十分です。
財務諸表の勉強とあわせて、簿記3級・簿記2級を取得するのもいいでしょう。
簿記3級レベルで財務諸表のどの項目がどの内容をあらわすのかはだいたいわかります。
どんな企業にも経理部はありますし、数字に強い学生は貴重なので、財務諸表に関する勉強をして損することはありません。
ベストセラーの以下の書籍が大学生にも読みやすいと思います。
まとめ:就活では裏道を行こう
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
本記事を読んで、社会人になって「こんなはずじゃなかった!」と後悔する人を1人でも減らすことができれば嬉しいです。
「自分だったらこう就活する」という考えを吐き出せて、スッキリしています。
実際に、僕は新卒で入ったメーカーを退職し、現在は大学職員として働いています。大学職員の仕事については以下のサイトで発信しています
大学職員への転職支援サイト:ゆるふわ大学職員になろう
本記事で伝えている①~⑤を行って、大学職員業界を知り転職しました。
今でこそホワイト業界だと知られる大学業界ですが、まだまだ穴場だと考えています。
具体的な就活対策は今後も書いていこうと思いますので、本サイトの他の記事も読んでみてください。