就活での嘘はバレる?「本音と建前」の範囲と調べられて内定取消になる嘘

就職活動で自己PRをするのに嘘をついてはいけないと考えるのが普通ですよね。
しかし、実際には8割以上の人が就活時に嘘をついたことがあるというアンケートもあり、就活で嘘をつくのは当たり前となりつつあります。
- 就活で嘘をついている人は多い
- 就活でついていい嘘・・・「御社が第一志望」「話をわかりやすくする」
- 就活でついてはいけない嘘・・・「資格」「経験のない作り話」
就活では「本当の自分をアピールして採用されたい」と考えるのが普通ですが、柔軟な考え方を持っておくと今後、社会人になったときにも役に立つでしょう。
※就活で嘘をつくことを推奨しているわけではありません

就活で嘘をつくのはなぜ?

就活で嘘をつくのは、「内定を得るため」です。
- 自分の能力を過剰にアピールする
- 求人情報に書かれた条件や要求に合わせようとする
「嘘をついて内定を得る」と聞くと、印象が悪いですが、社会に出ると「本音と建前」を使い分ける必要があります。
- 本音ではマーケティング職の仕事をしたいが、採用数の多い営業職を志望する
- 自身の本音を押し殺して、建前上会社の方針に従って仕事をする
「弊社が第一志望ですか?」という質問はまさに「本音と建前」という考えがわかっているかを問う質問です。
正直に「第4志望です」という人は採用されません。建前でも「第1志望です」といえる学生が採用されます。
極端に言うと、就活では「ついていい嘘」と「ついてはいけない嘘」があります。
就活でついていい嘘

就活でついていい嘘は「本音と建前を問う質問」と「話をわかりやすくする嘘」だと考えています。
本音と建前を問う質問
就活では、するべき回答が決まっている質問があります。
- 「弊社が第一志望ですか?」→「はい、御社が第一志望です」
- 「内定を出したら確実に入社しますか?」→「はい、入社します。」
上記のような質問は、本音を答えてはいけない質問だと言われています。
「第一志望ではなく、入社するかわからない学生」に内定を出すのは躊躇するでしょう、
建前でも「御社が第一志望で、必ず入社します」と言うのが正解です。
話を盛ってわかりやすくする嘘
話を盛ったり、わかりやすくする嘘は問題ないでしょう。
例えば、以下のようなケースです。
- 半年間のバイト経験→実際は5ヶ月のバイト期間
- サークルの副代表→実際はサークルの部門リーダー
- バイト先の売上を2倍にした→実際は1.8倍
体験エピソードやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)はそのプロセスが重要なので、細かい数字は重要ではありません。
エントリーシートに書いていたエピソードの期間が1か月違うだけで内定取消になるようなことはまずないでしょう。
※過剰にアピールする目的で数字を盛るのはやめたほうが無難です。
就活でついてはいけない嘘

就活でついてはいけない嘘は、自身を過剰にアピールするための「資格」や「作り話」です。
資格・経歴の詐称
資格や経歴の詐称は、就職活動において最も重大な問題の一つであり、法的な問題に発展することもあります。一般的には、自己の経歴やスキルを良く見せようとして、過剰に誇張してしまったり、あるいは虚偽の情報を提供することが原因とされています。
就職に必要な資格やスキルを持っていない場合、それらを持っているように装おうとすることもあるかもしれません。
しかし、資格・経歴の詐称は、その後の職務遂行に大きな問題を引き起こす可能性があるため、絶対にやめましょう。
経験していない作り話
経験していない作り話もNGです。
- 海外に行ったことがないのに、留学経験ありとアピールする
- 根拠なく、成績やGPAの順位をアピールする
- サークルに所属はしているが、全く嘘のエピソードを話す
このような虚偽の申告は、ばれて内定取消になるケースもあります。
ちょっとしたエピソードでも、知人から内定先への告発やSNS等でばれる可能性も0ではありません。
嘘がばれる可能性は極めて低いですが、指摘されて、納得のいく説明ができない嘘はつかないようにしましょう。
就活で嘘をつくと内定取消になる?

就活で嘘をついて、内定取消になるケースがあります。
よくあるのが資格関係の虚偽申告です。
「TOEIC800点」「教員免許」を取得しているという申告を加味して、内定をだしたのに実際には資格を取得していなかったというパターン。
公的な証明書類を求められることもあるので、原本は必ず保管しましょう。
また、エピソードの嘘で内定取消となったケースもあります。
「サークルの代表」をしていたとアピールしていたが、実際はサークルでの役職はなかったという例がありました。
厳重注意で済ませる企業もありますが、虚偽申告として内定取消にする企業もありますので、過剰にアピールするための嘘は厳禁です。

まとめ:就活では嘘は全て禁止ではない
就活では「嘘をつかずに、ありのままの自分をアピールするべき」と言われます。
しかし、全てを正直に受け答えする必要はありません。
- 就活でついていい嘘・・・「御社が第一志望」「話をわかりやすくする」
- 就活でついてはいけない嘘・・・「資格」「経験のない作り話」
会社に所属しても全て、正直に自分の意見が言えるわけではありません。
「本音と建前」がわかっていることを問う質問も就活ではあるため、「嘘」ではなく「建前」をうまくつかえるようになるといいでしょう。

