補講と補修の違いは?休むと単位を落とす?大学授業のルール
- 補講:休講となった授業の代わりに別日で授業が行われること
- 補修:授業理解が遅れている人に向けたサポート的な授業・学習
補講と補修には上記のような違いがあります。
どのような時に補講・補修が行われるか、よくある疑問について現役大学職員が紹介していきます。
補講とは:大学都合で別日に授業が行われる
補講は大学都合で、通常授業とは別日に授業が行われることをいいます。よくある意見や疑問を紹介します。
意見①:土曜日や6限でうざい
平日の1-5限は通常授業がありますので、6限以降や土曜日に補講が行われます。
バイトや部活がある学生もいますから、大学都合の休講で補講が設定されるのは、不満がありますよね。
意見②:急に補講が決まりかぶったときは?
大型台風などで、1日分の授業が丸々休講になった際は、複数の授業で「次週の6限に補講」などとなることがあります。基本的に、授業間で補講日程の調整は行われません。
なので、補講日程がかぶっているときには先生に連絡をして、別課題の対応や授業レジュメの提供を別途依頼するといいでしょう。
サボりなどでなければ、出席扱いにしてくれる可能性も高いです。
意見③:欠席するとどうなる?
補講を欠席した場合、授業を1回欠席したのと同じ扱いになります。先生都合での補講の場合、アルバイトや部活理由の欠席でも配慮してくれる可能性があります。
ただし、交通障害などが理由で補講が行われる場合は、通常授業と同じく欠席扱いとされるケースが多いでしょう。
もちろん、事前に予定が入っているなら欠席しても問題ありません(出席点は下がりますが)。
補修とは:授業に遅れをとっている人のサポート
大学では、原則として「補修」はありません。
高校時代などは、期末考査の点数が悪かった学生に対して、単位を与えるため救済措置として補修が行われることがありますが、大学では「不可」の成績がついて終わりです。
先生が対応する「補修」はないのですが、単位を落とす人や留年者を減らすために補修のような取り組みを行っている大学は多いです。
【補修のような取り組み】
- オフィスアワー:学生と教員のコミュニケーションをとることを目的に、教員が研究室で待機する時間を設けていて、学生が相談できる制度
- 理数系科目の学習サポート:先輩のチューター(大学院生など)に理数系科目の勉強法や授業での疑問点についての相談ができる
- イングリッシュハウス:外国人教員・職員が常駐しているオフィスがあり、英語学習の相談や英語によるコミュニケーション練習ができる
「授業についていけず単位を落としそう」と不安になったら、補修替わりに利用できる上記の制度を利用してみましょう。所属の大学の制度を調べてみるといいですよ。
まとめ:休講になると補講が行われる
補講と補修の違いについて解説してきました。
- 補修:大学では基本的にはないが、学習サポートは充実している
- 補講:休講授業の補填、土曜日や6限に行われる
補講は1回の授業分のため、欠席をしただけで単位を落とすわけではないので安心してください。
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