大学の退学が認められない時の対処法!親や指導教員の承認が必要

大学に「退学したい」と告げても、すぐに退学できるわけではありません。
退学届という申請書類が教授会等で承認されることで、退学が認められます。
- 退学届の記載内容は大学により異なる
- 大学によって、退学のハードルが違う
- 退学が認められない場合の対処法
休学届も似たようなものなので、退学・休学を考えている人は、参考にしていただければと思います。

退学届の内容
退学届で記載すべき事項は以下の通りです。
【必須(どこの大学でも必要)】
- 学生情報(氏名・住所・連絡先・学籍番号・所属学部)
- 申請日
- 退学日
- 退学理由(自由記述または選択)
【大学によって異なる項目】
- 保証人情報・保証人署名
- 指導教員署名
- 学科長承認
- 退学後の進路
大学によって、退学届で求める内容が異なります。また、退学届の様式をホームページでダウンロードできる大学と、事務に問い合わせる必要がある大学があります。
ダウンロードできる退学届・退学願の様式を参考にはっておきます。
退学届に記載内容が多い大学だと、親に署名をもらった後、指導教員の署名、さらに学科長の承認まで取り付ける必要があります。
大学により退学届を提出するハードルが異なる
退学届の記載内容や、もらいかたが違うので、大学によって「退学が認められるまでのハードル」が異なります。大きく以下の4段階に分かれます。
下にいくほど、退学のハードルが高いです。
- 退学届はダウンロード可能、保証人(親)や指導教員の承認不要
- 退学届はダウンロード可能、保証人や指導教員の承認要
- 退学届は窓口受け取り、保証人や指導教員の承認要
- 退学届の受け取りには学生相談室などでの面談が必要
①のパターンであれば、自身の判断だけで退学届の提出が可能ですが、多くの大学は②以上の運用になっています。
大学としては、授業料収入が減る退学は避けたいため、退学のハードルを上げています。自身だけで退学を決められず、親・指導教員・事務職員・学生相談員などの承認が必要な大学がほとんどです。
退学が認められない場合の対処法
退学届の記載に不備がなければ、会議で否認されることはほとんどありませんから、退学届に署名をもらえないことで悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
退学届けに承認をもらえないときの対処法は以下の3点です。
ひとまず休学する
筆者は退学を相談されたときに「ひとまず休学すれば?」というアドバイスをすることが多いです。
休学で時間を取ることで再度、大学を卒業したいと考えるかもしれないですし、休学中はほとんど学費がかかりません。また、休学からそのまま退学することも可能です。
関連記事:休学中にそのまま退学することも可能!復学せずに就職する人もいる
別の人から説得してもらう
退学を相談したときに、親や指導教員からの承認がもらえないことはよくあります。そんな時は、別の人から説得してもらうのがいいでしょう。
- 親の署名が必要:指導教員や学生相談員から、親を説得してもらう
- 指導教員の署名が必要:親や事務職員から、指導教員を説得してもらう
親や指導教員に対して、弱い立場の学生はどうしても言い包められてしまうケースが多いです。そんな時は自分の意見に同意してくれる味方に協力してもらうのが一番です。
厳しい言い方かもしれませんが、周りに自分の意見に賛同してくれる人を1人も作れないようでは、退学した後も人間関係に苦労すると思います。

嘘の理由を使う
どうしても退学を認めてもらえない場合、嘘の理由でもよいと思います。
筆者が前職を辞めたときに、引き留められたことがありましたが「親の介護を考えて、全国転勤が厳しい」など、嘘の理由を伝えました。
「親の収入が減った」「指導教員とうまくいっていない」などの理由をつけて説明すると、認めてもらいやすいと思います。
ただし、親と大学が連絡を取り合うことも考えられるので、「アカハラをうけている」などという名誉棄損につながるような嘘はやめましょう。
関連記事:親が払う大学の学費の目安を解説!実家と下宿の違いも紹介
まとめ:退学の承認をもらうのも人生勉強
大学によって異なる「退学手続き」のハードルについて紹介してきました。
退学を検討しているということは、進路等に悩んでいる状況かと思います。目先のやりたいことだけでなく、長期的な視点で退学がどのように人生に影響を与えるか考えることをオススメします。
退学届に署名をもらえず、自分で書いてしまおうかと考えた人もいるかもしれません。
実際に、退学届の親の署名欄を自分で書いた学生が過去にいて、退学取消になったケースがありました。以下の記事で紹介しています。


