正規生の学籍
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二重学籍にメリットはない?二重学籍以外の方法を提案

二重学籍にメリットはない
kobataka1
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  • どんな人が二重学籍を希望するの?
  • 二重学籍にはメリットがないって本当?
  • 二重学籍以外の選択肢を教えてほしい

このような悩みをもつ方に本記事を書きました。

本記事の内容
  • 二重学籍を希望する学生のよくある3つの理由
  • 二重学籍にメリットがない具体的な理由
  • 二重学籍以外の選択肢

正規学生×正規学生の二重学籍は基本的に認められていないため、大学にも聞きにくい人が多いでしょう。

現役大学職員の筆者が「二重学籍」に関するよくある疑問を解決していきます。

二重学籍に関する定義や可能な大学などを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

参考:二重学籍(在籍)はバレる?可能な大学と2つの大学に通うのが禁止の理由

ダイマナ
ダイマナ
現役国立大学職員
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  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
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    二重学籍を希望する理由

    二重学籍を検討する理由は主に以下の3点でしょう。

    • 他大学の教育研究に魅力を感じた
    • 2大学に合格し選びきれない
    • 仮面浪人で2大学に在籍

    他大学の教育研究に魅力を感じた

    よくあるのが現在の大学で勉強をしていたところ、専門性の高い別大学の研究室や教授を見つけて興味を持つパターンです。

    勉強や研究に熱を持つ人はより自分の興味に近い場所を求めるものです。

    現大学をすぐに退学するのはもったいないので、二重学籍という方法を検討し始める人もいるでしょう。

    2大学に合格し選びきれなかった

    2大学に合格して、選びきれずに二重学籍という言葉を知る人もいるでしょう。

    社会的には知名度の高いA大学と、より自分の興味がある分野を学べるB大学など、20歳前後ではなかなか判断できないかもしれません。

    経済的に余裕のある家庭であれば、両方の大学に入学できる可能性を探るというケースもあるようです。

    仮面浪人で2大学に在籍

    仮面浪人とは、ある大学に在籍しながら別の大学を受験するために浪人している状態をいいます。

    本命大学を諦めきれずに、滑り止めの大学に在籍しながら、浪人しながら本命大学を目指している学生がいます。

    仮面浪人で本命大学に合格しても、在籍大学で数十単位を修得していれば、退学するのをもったいないと感じるでしょう。

    二重学籍にはメリットがない

    二重学籍を希望する気持ちは理解できますが、メリットがないことは知っておきましょう。

    入学料・授業料の負担

    二重学籍となると二大学分の入学料・授業料がかかります。

    大学の授業料は、安い国立でも年間50万円程度と決して安いものではありません。私立大学では倍以上かかる大学も多いです。

    4年間で数百万円をかける価値があるかはよく検討しましょう。

    履歴書に書けない

    二重学籍は「履歴書に書けない」というのが基本的な考え方です。

    必要な学修時間を取れないという理由から、原則として文部科学省では二重学籍を禁止していますし、早稲田大学と慶應大学に同時に通っているという人は普通いませんよね。

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    両大学を卒業していたらすごいと感じるかもしれませんが、「何のために?」と思われてしまいます。

    二重学籍ではなく、次の章から解説する選択肢のほうがオススメです。

    二重学籍以外の選択肢

    メリットの少ない二重学籍を選択する人は少なく、以下4つから検討する人がほとんどです。

    休学して海外に留学

    他大学で非正規生(研究生など)として勉強するのであれば、二重学籍にはなりません。

    語学面でも研究面でも非常に学びは大きいでしょう。

    非正規生として留学し、さらに研究を深めたいのであれば、正規生として入学し直すというのもありです。

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    卒業してから希望分野の大学院に進学

    他の研究分野に興味を持ったものの、現在の大学は卒業しておくという人は多いです。

    現在の専攻を終えてから大学院や博士課程の進学時に、別の大学に移るという選択肢があります。

    やはり別分野に進むにしても、今の大学に支払った学費は馬鹿になりませんので一旦卒業して仕切り直すという考えが一般的です。

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    転部・転科

    大学内に自分の興味をもった専攻・学部がある場合、転部・転科という選択肢があります。

    学内で決められた手続きをすることで、別の専攻や学部に分野変更が可能です。

    文学部で勉強していたが、法律に興味を持ったなどのケースでは、転部・転科が可能か大学の教務課などに確認するとよいでしょう。

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    他学部開講科目の受講

    二重学籍で4年間新しい学部に通い直すという程ではない場合、他学部開講科目の受講もおすすめです。

    大学では学部・学科ごとに卒業に必要な単位が定められていますが、他学部の授業を履修することも可能です。大学によって少し対応が異なります。

    • 他学部開講講義を一覧にして提供している
    • 先生や教務課などに相談することで他学部科目も履修登録可能
    • 他学部科目は履修登録(単位認定)はできないが、受講は可能(いわゆる「モグリ」)

    大学によって単位認定の可否など、ルールは変わりますが、興味を持って授業を受けたいという学生を拒否することは基本的にありません。

    積極的に相談してみるといいでしょう(正規学生でない場合は、断られることも多いです)。

    助言:サンクコストの誤謬と向き合う

    二重学籍を検討している人は、サンクコストの誤謬を気にしましょう。

    ※サンクコストの誤謬(ごびゅう)とは・・・

    「今までかけた労力・コストなどを考慮に入れて物事を判断してしまう心理状態」をいいます。

    例えば、大学3年時に退学を検討したとします。その際、サンクコストの誤謬(2年で70単位取ったのに、卒業しないともったいない)に陥ります。

    本来であれば、新たな道に進むためにすぐに退学を決断してもいいはずです。しかし、2年間の修得単位や労力を考えると「もったいない」と考えてしまい、退学を決断できない。これがサンクコストの誤謬です。

    二重学籍を考えている人の多くは、以下のような考えをもっているように思います。

    • 今の大学をやめるのがもったいない
    • 2つの大学どちらがいいか選べない

    今までかけたコスト・労力を過大に捉えることなく、自分の人生を判断することも重要です。

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    まとめ:二重学籍以外の選択肢も検討を

    二重学籍を考える人が抱える疑問と解決策について紹介してきました。

    • 二重学籍にメリットはない
    • 二重学籍以外の選択肢を検討すべき
    • サンクコストの誤謬と向き合う

    放送大学のように正式に二重学籍を認めている大学もありますが、正規生の二重学籍は時間的にも経済的にも困難だと考えています。

    メリットもほぼないため、他の選択肢を考えることをおすすめします。

    本サイトでは、大学のルールをわかりやすく発信していますので、他の記事も読んでもらえると嬉しいです。

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