大学卒業後の教員免許の取り方!教職課程を修了する流れ

大学卒業後の教員免許の取り方
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通信制大学への入学や、科目等履修生として大学で必要単位を修得すれば、教員免許を取得することができます。

実際に、毎年社会人で教員免許を取得するために科目等履修生として大学に通う人がいます。

本記事の内容
  • 大学卒業後に、教員免許を取得することができる
  • 社会人が教職課程を修了する場合の流れを紹介
  • 筑波大学の科目等履修生に関するQ&Aがわかりやすい

筑波大学の科目等履修生Q&Aがわかりすいので、そちらでの回答をもとに説明していきます。

ダイマナ
ダイマナ
現役国立大学職員
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    大学卒業後に教員免許を取得する流れ

    大学を卒業した後に、教員免許を取得する流れを紹介します。筑波大学のQ&Aを参照しながら説明していきます。

    1. 適用免許法と不足単位を確認する
    2. 出身大学に「学力に関する証明書」の発行を依頼する
    3. 出願大学を決める
    4. 出願・入学
    5. 授業を受け、単位を修得する
    6. 全ての単位を修得したら、都道府県に申請

    1.適用免許法と不足単位を確認する

    教員免許取得を定めた「免許法」は現在まで複数回改正されています。原則は、大学に入学した年度の免許法が適用されます。

    平成28年改正免許法 → 現在,これを「新法」と言います
    平成10年改正免許法 → 現在,これを「旧法」と言います
    昭和63年改正免許法 → 現在,これを「旧旧法」と言います
    昭和63年改正前免許法 → 現在,これを「旧旧旧法」と言います

    入学年度に応じていつの免許法に対応するのかを確認すると同時に、あなたが住んでいる都道府県教育委員会の免許担当係に教員免許取得に必要な単位数を確認してください。

    参考に茨城県の場合は、以下の茨城県教育委員会のホームページに問い合わせ方法が記載されています。

    参考:茨城県教育委員会 教育職員免許状の取得

    不足している単位数がわかるので、履修計画をたてます。

    2.出身大学に「学力に関する証明書」の発行を依頼する

    出身大学に「学力に関する証明書」の発行を依頼しましょう。

    「学力に関する証明書」があれば、当時修得した単位で教職課程単位として充当できるものがわかります。

    新たに修得すべき単位を把握するために、必ず出身大学に確認しましょう。

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    3.出願大学を決める

    教職課程を満たすために、不足分の単位を修得する必要があります。主に3つのパターンがあります。

    1. 出身大学の科目等履修生になる
    2. 通信制大学に入学する
    3. 学部・大学院に正規生として入学する

    現実的なのは①か②です。③だと4年間、数百万円の学費がかかります。

    4-①.科目等履修生に出願する

    「科目等履修生」は、非正規生として大学で開講されている授業を履修し、単位を修得することができる制度です。

    科目等履修生になるには、大学の卒業生に限る等の条件があり、「検定料・入学料・授業料」がかかるので、大学に確認するようにしましょう。

    出身大学に限って科目等履修生を受け入れている大学もありますが、卒業生に限らず科目等履修生として入学できる大学もあります。

    まずは、出身大学に確認するのが基本だと考えてください。

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    4-②.通信制大学に入学する

    レポートの作成などでも単位が修得できる仕組みがあるので、手軽に単位修得を行うのであれば、通信制大学への入学がオススメです。

    教員免許取得に特化した講座を解説している通信制大学もあります。

    不足単位数と学費を考えて、科目等履修生にするか、通信制大学にするかを検討するといいでしょう。

    5.授業を受け、単位を修得する

    授業を受けて、単位を修得します。

    また、教員免許取得に必要な「教育実習・介護等体験」も受講します。

    6.全ての単位を修得したら、都道府県に申請

    全ての単位を修得したら、都道府県に申請すると、教員免許が発行されます。

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    大学卒業後に教員免許を取得する時の注意点

    教員免許取得に関する、基本的なことも解説します。

    教員免許取得の必要単位数

    教員免許を取得するために、修得すべき単位数を文部科学省が定めています。

    単位・・・45時間相当学習したことを認める際に、大学が1単位として定めている。45時間相当の学習後に、試験やレポートを求め、学習を修めたことを大学が証明している。

    現行の教員免許では67単位以上の修得が必要とされています。

    67単位×45時間ということで、単純計算でも約3000時間の学習が必要となっています。

    大学院と学部で取得できる免許状が違う

    教員免許状の種類

    大学の学部と大学院で取得できる免許状の種類が異なります。

    教員の普通免許状には、短大卒業程度の二種免許状、大学学部卒業程度の一種免許状と、大学院修士課程修了程度の専修免許状があります。

    一般的には大学卒業程度の第一種免許状を取得することが多いですが、管理職には専修免許状の取得が推奨されており、教員の仕事をしながら大学院に通う人もいます。

    まずは、第一種免許状の取得を目指しましょう。

    ICT科目の新設に要注意

    もう1点、近年の注意事項として、ICT科目の新設があります。

    デジタル教育が推進されていることもあり、教員免許状取得の要件に「ICT関連科目」の修得も要件に加えられました。

    ICT関連科目の修得が必須になったのは令和4年4月1日以降の入学者からです。

    以前に教員免許の取得を目指していた人などは代替措置として、受講の必要がないということもあります。

    入学する大学に確認すれば、受講が必須か否かを教えてくれます。

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    まとめ:大学卒業後に教員免許を取得する人は多い

    大学卒業後の教員免許取得に関して解説してきました。

    大学卒業後に教員免許を取得する方法
    • 科目等履修生・・・主に出身大学の非正規生として不足単位を修得する
    • 通信制大学・・・・レポートなどで効率的に単位を修得できる
    • 筑波大学の科目等履修生に関するQ&Aがわかりやすい

    教員免許状取得は長い道のりになるので、計画的に履修していきましょう。

    教育実習では最低2週間続けての実習が必要なので、会社を長期間休めるかの調整も必要です。大変なことも多いですが、教員免許の取得は可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。

    本サイトは、大学のルールに関してわかりやすく発信していますので、他の記事も読んでいただけると嬉しいです。

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