留年した大学生の親の気持ちをインタビュー
- 留年したことを親に言いにくい
- 留年して落ち込んでいる
- 留年した子とどのように接したらいいかわからない
このような悩みをもつ方に、本記事をお読みいただければと思います。
筆者の親戚に、大学生の子が留年した時の話をインタビューしました。
- 子の留年を知った経緯と感情
- 留年と学費の問題
- 留年した子のその後
留年と家族関係について悩んでいる方のちからになればと思います。ユウコさんにインタビューを行いました。
【ユウコさんの情報】
- 3児の母、60歳
- 共働き
- 3兄弟で真ん中の次男が留年
- 次男は親元を離れた地方国立大学(理系)に進学
子の留年をどのように知ったか
ユウコさん、よろしくお願いします!
お子さんの留年を知った状況について教えて下さい。
子が4年生の夏休み、進路について聞いていたら留年が決定していることを知りました。
4年生の春までは順調
私は結婚後、関東で暮らしているのですが、次男は私の地元である山口県の国立大学に進学しました。
半年毎の授業料支払いと仕送りをしていて、特に大学での学習状況には心配していませんでした。
1年に1回くらいは関東に帰ってくることもあり、あまり大学の状況など話しませんでしたが、元気そうだったので気にしないでいました。
就活について聞いたら、留年を白状
大学4年生になったタイミングで、進路について電話で話す機会がありました。
私としては、関東に戻ってくるのかそのまま地方で就職するかが気になっていました。しかし、回答は釈然としません。
- 就活はほとんどしていない
- 進学する気もない
- 関東か地方かの進路も決めてない
怪しいと思い、問いただしてみると2年生の時に単位を大幅に落としており、その時点で4年で卒業できないことがわかっていたようです。
電話では本心がわからないと思い、次の夏休みにあった時に直接話を聞きました。
- 1年以上前に留年は確定していたが、言えなかった
- 現在は反省し、昨年落とした単位も無事に修得できた
- もう1年通って、地方で就職したいという気持ちがある
留年を聞いた正直な気持ち
なるほど、、留年を知った時はどんな気持ちでしたか?
自分が放任しすぎていたかなと反省しました、「ダメな息子」とかは別に思わなかったですね。
気づかなかった自分も悪い
留年を聞いたときに、「もっと自分が確認しておけばよかった」と思いました。
親戚が近くに住んでいたこともあり、あまり学業の状況については気にしていませんでした。
20歳くらいの男にはいろんな誘惑があるので、もっと気にしておくべきだったと思います。
もう1年でなんとか卒業して!
留年を聞きましたが、現在の単位修得状況を聞き、ひとまず安心しました。
実際に大学の成績表も見せてもらいましたが、一度落とした単位も取れていて、なんとか1年の留年で卒業できそうということにも信憑性がありました。
気持ちを切り替えているのであれば、怒る必要もないと考え、
「あと1年で卒業して、ちゃんと就職してね」と伝え、その場の話は終えました。
「留年して、親に泣かれた」などという話を聞きますが、私は泣きませんでしたね。ただ期待を伝えるだけでした。
留年した学費の支払い
留年した分の学費の支払いについては、話し合いましたか?
その場では特に話しませんでしたが、嫌味っぽく1年分多く払っていることは何回か伝えましたね。
子どもを3人大学に行かせているものの、正社員の共働きであったため、授業料の支払いはできる状況でした。
留年が確定した後に、翌年の授業料や大学の保険の延長の支払通知が来て、親で支払いを行いました。
留年が決まった時に学費の支払いについては言いませんでしたが、その後会うたびに「1年多く授業料払っているのよ」と冗談めかして伝えてはいますね笑。
留年後の子の人生
1年留年した後、お子さんはどうなりましたか?
無事5年間で卒業、公務員に就職、結婚して、最近は孫も産まれました!
5年で大学を卒業・就職
結局、1年長く通うことで大学は無事卒業し、地方の公務員として就職しました。
「留年で就活に不利になるかも?」と心配していましたが、無事に就職できて安心しました。
30歳で結婚し、孫も産まれた
その後、公務員として働き続け、30歳で地元の方と結婚。最近では孫も産まれました。
私の出身地に帰る理由がまた一つ増えて、とても幸せです。
仕事も順調そうですし、1年くらいの留年は大した事ないんだなと今では思っています。
留年が人生の良し悪しには関係ないですよね!
ユウコさん、ありがとうございました。
留年を経験した方にアドバイス
お子さんが留年を経験したユウコさんにインタビューを行いました。
インタビューを通して感じたのは以下の3点です。
- 留年は一時的にはショックだが、人生で考えるとたいしたことない
- 留年した子の成績通知表は確認する
- 泣くのも有効かもしれないが、子には期待したほうがいい
長い人生で見ると、1年の留年は大した事ではないのであまり気にしないほうがいいと感じました。
一方で、正直に話してもらえなかったショックはあると思うので、現在の成績については「成績通知表」で必ず確認しましょう。
今、反省して頑張っているのであれば、応援してあげるのがいいでしょう。ただ学費の負担は大きいので支払いが厳しい場合には、親子でしっかり話し合いましょう。
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