大学は入学後、すぐ休学できる?届け出の方法を紹介!

多くの大学では、入学後にすぐ休学できる制度があります。
- 入学したものの学費が払えない
- 第一志望があきらめきれず、勉強に身が入らない
このような方には、入学後すぐに休学という選択もありかもしれません。メリット・デメリット等についても紹介していきます。

入学後、すぐに休学の実態
「入学後にすぐ休学」ができることを初めて知った人も多いでしょう。それは、大学として大々的に「休学」を推奨していないからです。
- 休学すると、授業料がもらえない
- 4年間で卒業するのが基本という考え
(留年状況の調査があり、4年以上かかっている人の割合を調査している) - 休学により、意欲が下がり退学につながるケースがある
大学1年生から休学という考えが浮かぶ人がそもそもいないので、ガイダンスなどで説明されることもありません。
しかし、制度上は1年生も在学期間中なので、休学の申請は可能である大学が多いです。
一方で、立命館大学のように「入学後、すぐに休学」を部分的に認めていない大学もあります。立命館の場合、「原則として病気によるやむを得ない場合」のみ入学直後の休学を認めています。
そのほか、経済的理由は認めるなど、一般的な休学ほど簡単には認められないと考えておいたほうがいいです。
また、慶応大学は休学は認めるが、学費は免除しないとしています。
入学してすぐ休学する手順
休学申請の手順は、2年次以降の時と同様です。
- 休学したい旨を教務課などに連絡し、休学届を提出
- 休学申請を教授会等で審議・承認
- 休学許可証を発行
入学してすぐ休学する場合、提出期限などが書類に書かれていません。
入学手続きが済んだら、3月中に「4月から経済的理由で休学したいのですが・・・」などと電話やメールで相談するといいでしょう。

入学後、すぐ休学のメリット
学費を貯められる
すぐに休学することで、学費を貯める猶予ができるのが大きなメリットです。私立や下宿となると、年間の学費・生活費だけで200万円以上にのぼることもあります。
全ての家庭で親が学費を払ってくれるわけではないため、入学後に休学してバイトでお金を貯めるという選択をしてもよいかもしれません。
関連記事:親が払う大学の学費の目安を解説!実家と下宿の違いも紹介
仮面浪人に適しているかも
仮面浪人をするために、入学後にすぐ休学する人もいます(休学状態からの受験を、仮面浪人というかはわからないですが。。)
とりあえず合格したので、入学したけど、第一志望を諦められないという場合には、1年目から休学してもよいかもしれません。
関連記事:仮面浪人はなんのため?メリット・デメリット、成功例を紹介
入学後、すぐ休学のデメリット
同級生がわからなくなる
1年目から休学するわけですから、誰が同級生なのかわからなくなってしまいます。
2年目以降復学する場合には、1年前に入学していたことは伏せて、新1年生として過ごすといいでしょう。浪人生も同じような悩みを抱えているので、あまり心配することはありません。
モチベーションが下がり退学につながりやすい
大学合格から期間をおいて1年生をはじめるので、モチベーションを上げるのが難しいです。
- バイトをしていたら、大学に行く意味を見出せなくなった
- もっといい大学で勉強したいと思ってきた
以上のような気持ちが湧いてきて、休学からそのまま退学してしまう学生もいます。
入学後、すぐ休学するのは裏技
入学後、すぐに休学という方法は、「裏技」と言っていい方法です。
もともとは、経済的理由や病気の学生のために、入学後にすぐ休学を認めていたのだと思います。
しかし、仮面浪人などで利用する学生が増え、前述の立命館や慶應のように「原則禁止」や「学費は必要」という対応をとっているのだと考えられます。
今後、入学してすぐに休学する学生が増えると、完全に封じられてしまう可能性はあります。
(もちろん経済的な理由などがある人は、積極的に利用すべきなので、使えるときに使っておきましょう)
まとめ:1年生ですぐに休学できなくなるかも
入学してすぐに休学する方法を紹介してきました。
- メリット:学費を貯める猶予がある、仮面浪人も可能
- デメリット:同級生がいない、モチベーションがさがる
入学して休学することができる大学も多いですが、今後減ってくる可能性も高いです。
1年休学後に4年通って卒業すれば良いですが、休学しないで卒業する人よりも退学率は高くなるはずです(仮面浪人などもいるため)。
4年間の学費収入を見込んで入学を許可しているのに、1年から休学して仮面浪人で退学となっては、大学としても制度変更を考えざるを得なくなります。
あまり、大学としても推奨できる制度ではないので、あまり広めないようにしてほしいのですが、使える人はこの制度を使うといいでしょう。


