大学の転部・転科試験は難しい?難易度・合格率を考察

大学進学後に、学部や学科の専攻を変えられる制度が転部(転科・転コース)です。
転部試験の問題・成功率は一般に公開されることが少ないため、難易度は「大学による」としか言えません。が、できる限り一般的に転部試験の難易度等について考察してみます。
- 上位学部への転部は難関。倍率も高い
- 理系から文系への(文転)は比較的簡単
- 筆記試験より、面接・志望動機が重視される
あくまで、一般論として転部試験の難易度について紹介していきます。
※転科・転コースもまとめて「転部」と本記事では扱います

転部試験の難易度は大学・学部の方針による
転部試験の難易度は大学・学部の方針により異なります。
転部を積極的に受け入れたいのであれば、試験は簡単に合格者は多くなります。大学・学部の方針として転部に積極的かを確認する方法がいくつかあります。
- 転部に積極的:大学全体で全学部の転部情報をとりまとめ、HP掲載
- 転部に消極的:学内の掲示板で周知のみなど、最低限の周知
積極的かどうかは大学・学部の転部に対する考えで異なります。
- 転部に積極的:学生の興味を尊重、多様な学びへの理解、留年・退学を減らしたい
- 転部に消極的:入学から卒業までの一貫教育を推奨、入試による合格者への配慮
転部は多様な学び方・選択肢を認める方針として評価される一方、入試で不合格になった人への配慮という観点では、2年次転部を受け入れるのに否定的な意見があるのもわかります。
大学、学部として転部に積極的かは、難易度を推測する一つの材料になります。
転部試験の合格率
転部試験の合格率は大学により異なるため、大学の過去の実績を確認するのが一番です。一般的にいえるのは以下の3点です。
- 上位学部への転部は難関
- 理転は難しい
- 文転・転科は比較的簡単
上位学部への転部は難関
大学内で偏差値の高い学部への転部は難易度が高いです。大学は入学時の偏差値と就職しやすさが関連しているため、誰もが偏差値の高い学部を目指し、上位学部への転部試験は倍率が高くなります。
偏差値55の学部から、翌年に偏差値60の看板学部への転部を認めていたら、希望者が殺到してしまいます。
在学生からの不満が出るため、転部の募集がある場合も、難易度の高い試験になることは容易に想像できます。
理転は難しい
文系学部から理系学部への理転はほとんど聞いたことがありません。
文系の大学生には高校数学の勉強を諦めた人も多いですし、大学1年生の間に身に着ける数学の知識などでも大きく差がつきます。
必修科目も大きく変わりますので、文系の学部に入学してからの理転は相当の覚悟が必要です。1年かけて理数系の対策をしないと理転は難しいです(そもそも募集要項で理転は受け入れられないようにしていることも多い)。
文転・転科は比較的簡単
難易度の低い転部として、理系から文系への「文転」と「学部内の転科」があげられます。
文系の科目には出席とレポートで単位がもらえる授業が多いですし、政治学科から法学科への転科などであれば、被る必修科目も多いです。
また、転部試験も小論文・レポートなどであることが多く、該当分野の授業に出ていれば、比較的簡単です。
転部試験では、面接・志望動機が重要
転部試験の試験科目は、筆記試験・小論文・面接など様々ですが、筆記試験よりも志望動機などが重視される傾向にあります。
「転部」という時点で、同大学の入試には合格しているわけですから、「転部理由」「転部後に何がしたいか」が重要な選考ポイントになります。
小論文の課題が「経済学部で大学生が学ぶべき知識と倫理」など志望動機を間接的に問う問題が出ることもあります。
以下の点は、必ず聞かれると思って準備しておくといいでしょう。
- 転部を志した理由
- 転部後に学びたいこと
- 現学部で学んだこと
これらに加えて「現在転部に向けて学んでいること」や「将来、大学院で研究を深めたい」旨などをアピールすると高評価につながります(特に、優秀な大学院進学希望者は積極的に受け入れたい)。
逆に「○○学部は就職がいいから」という理由では、マイナス評価なので、言わないようにしましょう。

まとめ:転部試験の難易度は学部の方針による
転部試験の難易度について紹介してきました。一般的に言えることとしては以下のことです。
- 上位学部や理転は難しい
- 文転や近接分野への転科などは比較的容易
- 志望動機が重要(大学院進学を見据えているとポイント高い)
難易度は大学によるので、募集要項を確認するとともに過去問題などがないか確認するとよいでしょう。
また、最も合格率を高める方法は、転部先の常勤教員(非常勤講師ではない)と近づくことです。授業に積極的に参加し、転部の相談をすると、試験の情報なども教えてもらえるかもしれません。
最後に在学中に別分野に興味を持ったけれど、転部はせずに大学院で専攻を変えたり、学部卒業後に専門学校に通いなおす人もいます。転部は一つの選択肢ですが、こだわり過ぎる必要はありません。


