卒業に関する制度
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大学を留年したらどうなる?恥ずかしいと思う必要はない

大学を留年すると恥ずかしい?
kobataka1
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「留年」に悪いイメージを持っていませんか?

大学を1年や2年長く通うことになっても、長い人生で考えれば大したことはありません。実際に4年間で卒業しているのは全大学生の8割未満で、留年者は2割以上います。

本記事の内容
  • 留年は恥ずかしいことではない。気持ちを切り替えれば問題ない
  • 留年したらどうなるか、留年してからどうするべきかを解説
  • 家族・親族が留年しても、寛大な心で受け止めよう

大学に勤めていると、単位が修得できずに留年する学生も、留学を理由に1年長く大学に在籍する学生もたくさんいることがわかります。

留年した時の対処法などについて解説していきます。

ダイマナ
ダイマナ
現役国立大学職員
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  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
  • 現役大学事務職員(職員歴:8年)
  • 学生支援・教務・研究支援などを担当
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    留年したらどうなる?

    留年とは、進級・卒業できずに学年が留まることをいいます。一般的に言われる、留年のデメリットは以下の4つです。

    留年のデメリット
    • 進級できず、学費がもう1年分必要になる
    • 学習のモチベーションが下がる
    • 親に言いづらい
    • 内定先が決まっていても就職できない

    進級できず、学費がもう1年分必要になる

    留年すると、もう1年大学に通う必要があり、1年分の学費を支払う必要があります。学費が安い国立大学でも年間50万円以上の授業料がかかります。

    気持ちの整理がついても、どうしても経済的な負担はあります。

    学習のモチベーションが下がる

    単位修得不可、卒業論文認定不可などの理由で留年になります。

    もう1度同じ授業を受けなければならない場合には、学習のモチベーションは下がってしまいます。

    メンタル・モチベーションを取り戻すのが、1つの課題になります。

    親の気持ちが気になる

    自分では留年の事実を受け止めていても、「親の気持ち」が気になるという方は少なくないでしょう。

    筆者の印象では、60歳以上の年配の方は「留年=恥・悪」と思っている人も多いですが、それ以下の世代では「人生経験」として寛大に受け止めてくれる人が多いように感じます。

    奨学金で学費を支払っている場合、支給期間は4年間であることが多いため、追加の支出を家族・親族に頼ることになるかもしれません。

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    内定先が決まっていても就職できない

    卒業できずに留年した場合、原則、内定は取り消しになります。

    就職先が決まっている4年生の留年に関しては、「教授へのお願い」などをして、なんとか免れようとする学生が多いです。

    追加のレポート提出などで、留年を免れるケースは今でもありますが、「教授次第」ということになります。

    留年したらどうする?

    留年が決まってしまったら仕方ありません。とれる選択肢は「引き続き在学する」「中退(中途退学)する」のいずれかです。

    引き続き在学する

    留年しても1年長く大学に在籍するだけで、長い人生で考えれば大したことはありません。大学には最高12年在籍できます。

    「4年で卒業する人にはできない経験ができた」とプラスに考えて、残りの大学生活を楽しみましょう(もちろん、勉強をしながら)。

    読書や仕事経験などを含めると、大学生活は4年では短すぎるという考え方もあります。

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    留年をきっかけに中退(中途退学)する

    1年生や2年生で留年が決まった場合、中退を選択する学生が3割程度います。

    中途退学を選択する学生の特徴
    • 低学年で大学の勉強についていけなくなる
    • 別の分野に興味を持ち始めていて、大学にほとんど来ていない

    入学した大学を安易な気持ちで退学するのはもったいないので、ひとまず授業料がかからない「休学」という選択肢もあることを覚えておきましょう。

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    メンタルを整えれば、留年は問題ない

    大学職員として仕事をしていて思うのが、「学生が留年に対してマイナスのイメージを持ちすぎている」ということです。

    気持ちを切り替えて開き直っている学生のほうが、人間関係も就職先もうまくいっています。

    親とは話し合う

    留年すると親の気持ちを考えてしまいますが、正直に話せば応援してくれるはずです。今、やる気があることを伝えれば問題ないでしょう。

    • 遊んでいて授業に出ず、単位を落としてしまった
    • 反省して授業に出るようにするので、もう1年学費を工面してほしい

    親が授業料を払うのが難しいという場合には、休学をして自分で学費を稼ぐということも考えられます。

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    留年は恥ずかしくない

    「留年するやつはグズ、恥ずかしい」などと言っている人もいますが、気にすることはありません。社会に出ると嫌でも差がついてきます。

    • 会社での出世
    • 年収
    • 結婚年齢と家族構成

    「差がつく経験をひと足早くできた」とポジティブに捉えましょう。

    お笑い芸人でYouTuberの中田敦彦さんや、政治家の橋下徹さんも留年経験があります。

    留年という逆境を跳ね返して、大きな成功を手にしている人もいます。

    【参考】勉強ガチ勢の大学生活を送った僕のその後|年収や就職先と勉強の関連

    就職活動ではポジティブに言い換えよう

    就職活動へ悪い印象があることを懸念している人もいるでしょう。しかし、留年していても問題なく大企業・公務員などに就職できます。

    留年の理由、1年間で学んだことをしっかり説明できるようにしておきましょう。例えば、以下のような感じです。

    • サークル活動に熱中して勉強を疎かにしたことを反省している
    • 物理学が難しくて留年してしまった。友人に教えてもらい、翌年は高評価を取得した
    • 留年期間に泊まり込みのバイトを経験し、ビジネスマナーを身に着けた
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    まとめ:留年しても気にすることはない

    「留年したらどうなるか」「留年したらどうするべきか」を解説してきました。

    結論としては、留年しても気にすることはありません

    留年したらするべきこと
    • 気持ちの切り替え。早めの親への報告
    • この機会に読書バイト副業など、学業以外のことにも挑戦すべき

    理由があって留年しているのであれば、周りは応援してくれるはずです。気持ちを切り替えて、成長したところを見せられれば問題ありません。

    【留年した学生さんのご家族へ】

    もし、留年した学生さんの家族の方が読んでいるのであれば、寛大な心で学生さんの話を聞いてもらいたいです。

    • 同僚が先に昇進した
    • 1年間育児休業を取得した

    このように1,2年遅れを取ることは社会人になると必ずあります。「学費は払うけど、しっかり返してね。応援してるから」と伝えるのもいいですね。

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